経歴
F1のキャリアはウイリアムズからフル参戦
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1989年生まれ、フィンランド出身のバルテリ・ボッタスはフォーミュラ・ルノー、イギリスF3、GP3シリーズなどで評価を高め、2010年にウィリアムズのテストドライバーに。2012年よりテストドライバーからリザーブドライバーに昇格し、2013年よりレギュラードライバーとしてF1フル参戦を果たした。
初年度、ウィリアムズはマシンの力不足に悩まされ、年間4ポイントしか奪うことができず。だが翌2014年はパワーユニットがルノーからメルセデスに変わるとともに上位争い進出が可能に。優勝こそなかったものの、シーズンを通して6度表彰台に上がり、186ポイントのドライバーズ4位でシーズンを終えた。
2015年は5位、2016年は8位となったボッタス。2016年の世界王者でこのシーズン限りでF1から引退したニコ・ロズベルグの穴埋め役として、2017年からはチャンピオンチームのメルセデスへ加わることになった。
ロズベルグの後継者としてメルセデスへ
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メルセデス初年度の2017年は、第4戦ロシアGPでF1キャリア初勝利。このシーズンはオーストリアGP、アブダビGPと3勝をマークしてドライバーズポイント3位でフィニッシュ。
2018年は同僚ルイス・ハミルトンを先行させる目的のチームオーダーもあり、トップ3チーム、6ドライバーの中で唯一未勝利となり、シーズンを5位で終えている。
メルセデス3年目の2019年は開幕戦のオーストラリアGPで勝利をマークするなど幸先の良いスタートを切ったが、シーズンを通してハミルトン11勝、ボッタス4勝と大きな差を同僚につけられ、ドライバーズポイント2位でシーズンを終えた。だがこの働きぶりはメルセデス幹部も高く評価しており、2019年8月には契約オプションを行使する形で、ボッタスは2020年もメルセデスからレギュラードライバーとして出走することが決まった。
2020シーズンは初戦のオーストリアGPこそ勝利したものの、そこから相棒ハミルトンに差をつけられる一方。また、逆転に向けて負けられない後半戦では不運なトラブルも頻発し、結果としてシーズン2勝のみに終わった。
2021年でメルセデスを去ることに
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メルセデスで迎えた5シーズン目は、これまでの数年間と異なり、レッドブルがメルセデスに匹敵する速さを示したこともあり、拮抗したシーズンになることが開幕前から予測された。
いざシーズンが始まるとボッタスは表彰台の頂点を競う位置になかなかたどり着けず。予選では時折速さを示すものの、ハミルトンとフェルスタッペンのタイトル争いに割って入るだけの安定感は見せられず。
第2戦エミリア・ロマーニャGPでは、ウィリアムズのジョージ・ラッセルと高速区間でクラッシュ。そしてハンガリーGPではターン1でブレーキをロックさせてしまい、レッドブル勢2台を巻き添えにする多重クラッシュの引き金となった。その他にもチャンピオンマシンでありながら、一度ポジションを落とすと安定して速いレースペースを見せることができず、そのまま中位に埋もれてしまう展開も何度か見られた。
終盤戦に入り、ボッタスは結果としてタイトルを争うハミルトンの援護射撃という点で物足りない内容に終始。シーズンを通じ、スプリント予選レースでは2度制して存在感を示すも、決勝での勝利はトルコGPの1度のみ。ドライバーズランキングでは3位となったが、メルセデスとの契約延長には至らず、ラッセルが2022年よりメルセデスのシートに収まることとなった。
中堅のアルファロメオで存在感を示す
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チャンピオンチームのメルセデスを去ったボッタスは2022年、アルファロメオで再スタートすることになった。レギュレーションが変わった同シーズン、前年まで下位争いだったアルファロメオは大きくポテンシャルを高め、初戦からいきなり中位争いで存在感を示す。
古巣メルセデスの車体開発が不発に終わったこともあり、予選ではアルファロメオのボッタスが、メルセデスと同等のラップタイムを刻むというケースも散見された。
第1戦バーレーンGPではいきなり6番グリッドを獲得すると、決勝では6位フィニッシュ。第4戦エミリア・ロマーニャGPでは、5位入賞を果たした。結果としてこの5位がシーズン最高位となったが、9度の入賞で49ポイントを稼ぎ、総合10位で2022年を終えている。
49点→10点…2023年のポイント獲得数は物足りない内容に
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2023年もアルファロメオはボッタス&チョウ・グァンユのセットが継続で、2シーズン目に入った。
だがこのシーズンのマシンは上位勢との力の差は大きく、入賞になかなか手の届かない位置でシーズンを送ることになる。
前年は度々入賞争いを展開したボッタスだったが、2023年は4度の入賞で10ポイントを手にして総合15位という結果だった。2022年から2023年にかけて、49ポイント→10ポイントという成果は物足りない内容。僚友のチョウは6ポイント→6ポイントと、獲得ポイントが変わらなかった。
そして2024年はチーム名がアルファロメオからキックザウバーに変更。2026年からはアウディとして参戦することが決定している。古巣のメルセデスや先々のアウディなど、実力派ドライバーを求めているチームが多いだけに、ボッタスにとっては2024年は結果を示し、まだまだ力があることを証明したいところだ。
プロフィール
バルテリ・ボッタス
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1989年8月28日生まれ|フィンランド国籍|ウィリアムズ(2013~2016)、メルセデス(2017~)、アルファロメオ/キックザウバー(2022~)
通算成績(2024年開幕時点)
- 出走/223回
- 優勝/10回
- PP/20回
- FL/19回
年 | チーム名 | 勝利数 | 年間成績 |
---|---|---|---|
2013年 | ウィリアムズ | 0勝 | 17位 |
2014年 | ウィリアムズ | 0勝 | 4位 |
2015年 | ウィリアムズ | 0勝 | 5位 |
2016年 | ウィリアムズ | 0勝 | 8位 |
2017年 | メルセデス | 3勝 | 3位 |
2018年 | メルセデス | 0勝 | 5位 |
2019年 | メルセデス | 4勝 | 2位 |
2020年 | メルセデス | 2勝 | 2位 |
2021年 | メルセデス | 1勝 | 3位 |
2022年 | アルファロメオ | 0勝 | 10位 |
2023年 | アルファロメオ | 0勝 | 15位 |
2023年の成績
- 年間:10ポイント/15位
- 優勝/0回
- PP/0回
- FL/0回
レース名 | 決勝順位 |
---|---|
第1戦バーレーンGP | 8位 |
第2戦サウジアラビアGP | 18位 |
第3戦オーストラリアGP | 11位 |
第4戦アゼルバイジャンGP | 18位 |
第5戦マイアミGP | 13位 |
第6戦エミリア・ロマーニャGP【中止】 | |
第7戦モナコGP | 11位 |
第8戦スペインGP | 19位 |
第9戦カナダGP | 10位 |
第10戦オーストリアGP | 15位 |
第11戦イギリスGP | 12位 |
第12戦ハンガリーGP | 12位 |
第13戦ベルギーGP | 12位 |
第14戦オランダGP | 14位 |
第15戦イタリアGP | 10位 |
第16戦シンガポールGP | Ret. |
第17戦日本GP | Ret. |
第18戦カタールGP | 8位 |
第19戦アメリカGP | 12位 |
第20戦メキシコGP | 15位 |
第21戦サンパウロGP | Ret. |
第22戦ラスベガスGP | 17位 |
第23戦アブダビGP | 19位 |
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 2月29日(木) ~3月1日(金) | 3月2日(土) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月7日(木) ~8日(金) | 3月9日(土) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月22日(金) ~ 3月23日(土) | 3月24日(日) |
第4戦 | 日本GP | 4月5日(金) ~ 6日(土) | 4月7日(日) |
第5戦 | 中国GP | 4月19日(金) ~ 20日(土) | 4月21日(日) |
第6戦 | マイアミGP | 5月3日(金) ~ 4日(土) | 5月5日(日) |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月17日(金) ~ 18日(土) | 5月19日(日) |
第8戦 | モナコGP | 5月24日(金) ~ 25日(土) | 5月26日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月7日(金) ~ 8日(土) | 6月9日(日) |
第10戦 | スペインGP | 6月21日(金) ~ 22日(土) | 6月23日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 6月28日(金) ~ 29日(土) | 6月30日(日) |
第12戦 | イギリスGP | 7月5日(金) ~ 6日(土) | 7月7日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月19日(金) ~ 20日(土) | 7月21日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 7月26日(金) ~ 27日(土) | 7月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 8月23日(金) ~ 24日(土) | 8月25日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 8月30日(金) ~ 31日(土) | 9月1日(日) |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月13日(金) ~ 14日(土) | 9月15日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月20日(金) ~ 21日(土) | 9月22日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月18日(金) ~ 19日(土) | 10月20日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月25日(金) ~ 26日(土) | 10月27日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月1日(金) ~ 2日(土) | 11月3日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月21日(木) ~ 22日(金) | 11月23日(土) |
第23戦 | カタールGP | 11月29日(金) ~ 30日(土) | 12月1日(日) |
第24戦 | アブダビGP | 12月6日(金) ~ 7日(土) | 12月8日(日) |