角田裕毅「昨季のマシンとは完全に異なる」テスト初日での121周走行に満足も「開幕までわからない」｜F1

バルセロナでの合同テスト1日目を終え、アルファタウリの角田裕毅がこの日のセッションを振り返っている。

23日に行われたテスト1日目に角田裕毅は午前と午後それぞれのセッションで新型AT03を駆り、合計121周を走行した。この日マークしたベストタイムは1:21.638で全体7番手タイムだったが、本人は新マシンのAT03から、多くのことを得た模様だ。アルファタウリの公式メディアを通じ、次のようにコメントを発している。

「本当に生産性のある1日になりました。チームのテストを始めるうえで、とても良いスタートになったと思っています」

「2022年型のマシンで本格的に走る最初の機会であり、明らかに昨季のマシンとは完全に異なるものでした。そのため、アルファタウリが今日行ったすべてのデータ収集は、チームとしてとても重要な学びになります。セットアップの変更もいろいろ試しましたが、その点も初日のキーポイントとなりました。僕らはチームとしてやりたいことをすべて達成することができたと思っています」

まだまだ改善点もたくさんあると見ている一方、角田は121周走り込んで多くのデータを収集したことから、満足感も示している。

「もちろん試すべきことはまだたくさんあるのですが、これまでの状況には満足しています。今日のマシンは本当に信頼性が高かった。できるだけ多くのデータを取得する必要があって、それを実現することができた。その点が何より良かったですね」

そして角田は「最初のレースまであと5日間のテストが残っています。現在、クルマはかなり速いように見えますが、（開幕戦の）バーレーンGP予選までマシンの本当のパフォーマンスはわかりません」と続け、開幕戦で蓋を開けてみないとわからないとの見解を示した。

チームエンジニアのジョナサン・エドルズも「テストの初日は有意義であり、成功に終わった。午前は様々なセットアップを試し、午後はタイヤの使い方についても多くのデータを得ることができた。ユウキはマシンの感触に満足しているし、1日通して大きなトラブルもなかった。このデータを分析して、次に走るピエール（ガスリー）のテストプランに反映したい」と述べている。

テスト初日はマクラーレン、フェラーリ、メルセデスのタイム順で初日を終え、角田裕毅は全体7番手タイムだった。だがショートアタックだけでなく様々なデータ収集に注力したこともあり、実りあるテスト初日となったようだ。

角田が「バーレーンGPの予選までまだわからない」と語ったとおり、まだマシンのポテンシャルや各チームとの戦力差は不明瞭。開幕までの効率的なアップデートが必須だけに、テスト2日目から登場する僚友ガスリーの走りにも注目したいところだ。

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