アルファタウリのトスト代表「年間142ポイントは歴代最多」最終戦アブダビGP角田裕毅4位＆ガスリー5位の躍進を喜ぶ｜F1

アルファタウリのフランツ・トスト代表が、2021年の最終戦、アブダビGPの結果を受けてコメントを発している。

第22戦アブダビGPで角田裕毅が8番手からスタート。ミディアム、ハードとつないだ後、終盤にはセーフティーカー導入によりソフトタイヤに交換。セーフティーカー明けのファイナルラップ、ターン6ではバルテリ・ボッタスを抜いて4番手に浮上した。日本人ドライバーはそのまま4位でフィニッシュチェッカーを受け、22戦目にしてキャリアハイの結果を示した。

また、同僚ピエール・ガスリーも終盤は角田に追いつき、同じくファイナルラップでボッタスを抜いて5位入賞となった。アルファタウリはシーズン最終レースで4位、5位と結果を示した形に。

トスト代表はチーム公式メディアを通じて「今年最高のレース結果だった。ユウキが4位、ピエールが5位で22ポイントを手にした。それぞれが8番手、12番手からスタートしたことを考えたら、とても満足できる結果だよ」と語った。

「ユウキはミディアムでのスタートになり、ハードのピエールとともに、第1スティントはとても良い内容だった。セーフティーカーと柔軟な決断があり、最後は2人ともトップ5入りでチェッカーを受けることができたね」

「これで142ポイントを手にして今シーズンを終えることができた。これはこのチームの歴史（トロ・ロッソ時代含む）の中で、最も大きなポイントだよ。それに（コンストラクターズ5位の）アルピーヌから13ポイント差という内容も十分なものだ」

トスト代表は「チームは多くの分野で大きな躍進を果たした。来年はより競争力を備えたマシンを用意できるように全力で開発を進めている。来年のレースを本当に楽しみにしているよ」と続け、レギュレーションの大きく変わる2022年シーズンに向けて意欲を示した。

ドライバーズタイトルを初めて手にした教え子マックス・フェルスタッペンについては「アブダビでの最終ラウンドは本当に信じられないレースだったね。マックス、レッドブル・レーシング、ホンダのタイトル獲得を祝福したい。マックスはその栄誉に値するよ。今季最速のドライバーは間違いなくマックスだった。レッドブルもチームとして素晴らしい仕事をしたね」と祝福のメッセージを贈った。

アルファタウリのテクニカルディレクター、ジョディ・エギントン氏は「ユウキにとって最高の週末だったね。彼はとても力強いパフォーマンスを見せ、4位でフィニッシュした。ピエールも5位まで順位を押し上げてゴールしたね」と述べ、ドライバー2人そろっての上位入賞を喜んだ。

「今季最後のレースで、チームとして最高のポイント（22点）を手にすることができた。きっとファエンツァやビスター（ファクトリー）にいるスタッフも誇りに思うことだろう。マシンはシーズン終盤で大きな競争力を備えていることを示した。チームの発展において明確な前進だったと思う。（今年最後の）テストもしっかりこなして、今季はいい内容でシーズンを締めくくりたい」

アルファタウリは2006年～2019年の前身トロ・ロッソ時代、14シーズンを通して年間100ポイントに一度も届かなかった。だがチームがアルファタウリに変わった初年度の2020年は107ポイントを獲得。そして昨季よりレース数が17から22に増えた今季は、歴代最多となる142ポイントを手にしてシーズンを終えることになった。

その内訳はガスリー110ポイント、角田32ポイントと、ルーキーの角田はF1初年度で苦戦するレースも散見された。それでも角田はシーズン終盤に安定感が増し、最終戦のアブダビGPでは目に見える結果を示した形に。

トスト代表にとっても2021年の最終戦は来季に向けて大きな期待を抱く内容だった模様だ。

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