アルファタウリ代表「ユウキは素晴らしいレースをした」開幕戦で16番手から8位まで巻き返した角田裕毅を称賛｜F1

アルファタウリのフランツ・トスト代表が、2022年の開幕戦バーレーンGPで8位入賞を果たした角田裕毅について、賛辞のコメントを発している。

バーレーンGP決勝で、角田は16番グリッドからスタートした。オープニングラップで12番手まで順位を上げると、前方のアルピーヌ勢を追いながら辛抱強く安定したレースラップを刻み、徐々に順位を上げていく。レース終盤に入り、僚友ピエール・ガスリーのほか、レッドブルの2台が立て続けにトラブルでリタイアしたことから、角田は8位まで順位をジャンプアップさせてレースを終えた。

このレース後、トスト代表はチームの公式メディアを通じて「今日のようなエキサイティングなファーストレースは、2022年シーズンの良いスタートだった。レースとして追い越しが多く見られた。マシンの接近で挙動がおかしくなるような、以前の傾向が改善されていた。新ルールは期待通りの成果を示したと思う。そして素晴らしいワン・ツーを決めたフェラーリに祝福を」と述べている。

16番手スタートから巻き返した角田について、トスト代表はとてもポジティブな結果だったと称賛している。

「ユウキは16番グリッドからのスタートだったが、1周目で早くも12位まで順位を上げた。そしてオーバーテイクで11番手になり、タイヤ交換後も自分のポジションを守りつつ、前方のクルマにプレッシャーをかけ続けるという、素晴らしい仕事をしていた」

「レース中に3ストップ戦略の採用を決め、ユウキは29周目に2回目のストップを行い、ソフトに切り替えた。（フェルナンド）アロンソを抜き、（エステバン）オコンと良い戦いを見せた」

「セーフティカー明けも戦い続け、結果的にオコンを抜くことができなかったかもしれない。それでも、ユウキは間違いなく素晴らしいレースを見せた。予選では苦労したが、決勝で彼は本当に良いパフォーマンスを見せてくれたね」

ただ、トスト代表はやはり角田以外のレッドブル系ドライバーが突如リタイアとなったことに懸念を示している模様だ。

「残念ながら、勝利を目指していたレッドブルは、レースを無事に終えることができなかった。これはピエールについても同じことが当てはまる。彼がリタイアした理由の詳細はまだ確認していないが、マシン後部が発火してしまった。残り12周で8番手だったので、これは本当に残念な結果だった」

「本来なら開幕戦で、ユウキとピエール両方のマシンがポイントを手にしてフィニッシュすべきだったと思う。今、我々はピエールがリタイアとなった理由を突き止め、すぐさま来週に控えているサウジアラビアGPに向け、最善の方法で備えを進める必要がある。ジェッダでは両方のマシンがしっかりフィニッシュしてくれると信じたい」

バーレーンGPを終え、第2戦サウジアラビアGPは早くも3月25日～27日に実施される。開幕戦から結果を残した角田は、次戦も入賞を果たすことができるのだろうか。その一方で、角田以外のレッドブル・グループのマシンが、すべてレース終盤に突如としてリタイアへと追い込まれたことから、その点の原因究明＆解決も求められる。

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