角田裕毅「ミスを恐れすぎず攻めていきたい」オンライン会見で2021シーズンに意気込む｜F1

アルファタウリの角田裕毅が現地時間17日、オンラインでの会見に応じ、2021シーズン開幕に向けて意気込みを示した。

12日～14日までバーレーンで行われたテストを終え、角田は拠点を置くイギリスに戻り、ミルトンキーンズから会見に臨んだ。開幕のバーレーンGPに向けて「ミスを恐れすぎず、攻めていきたい」と述べている。

「（プレシーズンテストの）1日目、2日目は新しいマシンということで慎重に走りましたが、1日目は燃料系のトラブル、2日目も小さなトラブルが出て、満足のいく走りができませんでした。それでも3日目は問題もなく、予選シミュレーション、決勝シミュレーションをこなすことできました。自分の走りに集中できてスムーズな1日になりました」

3日間の終盤には、マックス・フェルスタッペンに続いて全体2番手のタイムをマークした。そのことについては次のように振り返った。

「クルマの調子は悪くありませんし、良いテストでした。テストですから、他のチームがどうやっていたのかわからないですし、誰がどのくらいの燃料搭載量だったか、何をしていたか、このテストだけで調子が良いとか、速いとかは言えませんが。トップ3に入れたことは嬉しいですし、自信にもなります。少しずつタイムを上げていくことができて、自分の走りを楽しめました」

開幕戦のバーレーンGPについては「目標は特にない」と前置きしたうえで、全力を尽くすと誓っている。

「もちろんポイントを獲りたい（10位以内）、獲れたらいいな……。獲れるように頑張るんですけど、初めてF1での実戦になりますし、まだ分からないことも多いですからね。とにかく、今、自分が持っているパフォーマンスを出し切りたいと思います」

「ミスを恐れすぎず、攻めていきたい。そこでミスも出たりするとは思うんですけど、そういう課題を見つけ、第2戦以降で改善していくためにも、まずはプッシュしていきたいと考えています。もちろん、そのなかで表彰台（3位以内）とか優勝とか、できたらいいんですけど。現段階では何が起きるか分からないですから、シーズン中盤戦までは攻めていって、そういった経験から後半戦にはアダブト（順応）して、まとめ上げていければと思います」

楽しみにしているレースについては、10月10日決勝予定、第17戦に組み込まれている鈴鹿での日本グランプリだと即答している。

「鈴鹿を走ったのはF4以来。当時（のラップタイム）は2分6秒ぐらいだったのかな。おそらく（F1とは）45秒ぐらい違う。そういった違いを楽しみしています。鈴鹿ではもう死ぬほど走ってきましたし。日本のモータースポーツファンの前で走れることも楽しみです」

開幕前唯一のプレシーズンテストを終え、バーレーンでの初戦を待つ状態となった2021年のF1。果たして角田裕毅はどのようなF1デビューシーズンを送ることになるのだろうか。

3月26日～28日に開催されるバーレーンGPで、7年ぶりの日本人F1ドライバー角田は、待望のF1初戦を迎える。