角田裕毅、来季のシートは？「よほどの失敗をしない限り…」2022年のシート争いについて『F1』が特集｜F1

2021シーズンはまだ第9戦を終えたばかりだが、来季のレギュラーシートについて動きを見せ始めた。

第9戦オーストリアGPの公式予選前に、メルセデスはルイス・ハミルトンとの契約を2023年まで延長したと発表した。6月にエステバン・オコンがアルピーヌと2024年まで契約延長、7月になってハミルトンもメルセデスと新契約を結ぶなど、夏になってから来季の陣容が動き始めた形に。

9日に『Formula1』公式は「2022年、各主要チームのシートを手にするのは？」という特集記事を組んでいる。その中ではレッドブル、アルファタウリの項目で角田裕毅についても紹介。『F1』公式に寄稿している著名ライター、ローレンス・バレット氏が分析した。

メルセデスについては「ハミルトンの契約更新は最強であることを保つために必要な決断だった。バルテリ・ボッタスは安定性に欠いている一方、昨季の第16戦で代役を務めたジョージ・ラッセルに感銘を受け、彼を起用する準備はできている。だがシーズンをまたいでマシンが劇的に変化するタイミングでドライバーを変えていいのかどうか、かなりのジレンマが伴う。それがメルセデスが混乱し続けている理由だ」と紹介した。

レッドブルに関して「マックス・フェルスタッペンの同僚が1席空いている」として、次のように続けた。

「彼らはピエール・ガスリーを再登板させることがいつでもできた。彼はアルファタウリで一貫して最高峰のドライバーであることを示してきたが、幹部はその決断に対して消極的なようだ」

「角田裕毅はアルファタウリで将来のスターになるであろう徴候を示している。だがそのスタイルはとても生意気なものであり、レッドブル昇格の決断に至るのは時期尚早。彼のキャリアにとってもダメージとなる可能性がある。そのため、レッドブルのマシンに適合を示してきたセルジオ・ペレスと契約延長に至るというシナリオが最も現実的な線だろう」

そしてアルファタウリについては「2021シーズン、この後角田はよほどの失敗をしない限りアルファタウリに留まることは確実」との見解を示した。

「この日本人はチーム代表のフランツ・トスト氏のもとで成長を見せており、イタリアのチームで2年目に突入した場合、“昇格”に向けて才能を示す絶好の機会となるだろう」

「ガスリーがもし来年も継続となると、アルファタウリには5シーズン在籍となる。このチームはレッドブルに逸材を持ち込むために存在しているため、それは長すぎるようにも思える」

一方でアルファタウリについては「レッドブルジュニアに籍を置くユーリ・ヴィップス（F2で4位）、リアム・ローソン（同8位）、ユアン・ダルバラ（同7位）らがF2でどのようなシーズンを送るかも来季のシートに影響を及ぼすかもしれない」とも触れ、F2から若手を登用する可能性もあると強調している。

果たして来季、角田は引き続きアルファタウリからレギュラードライバーとして参戦となるのか。そのためにも、この後の14レースはさらなる結果が求められるところだ。

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