「ホンダの恩に報いたい」角田裕毅が2022年シーズンの躍進を誓う「またレースをするのが本当に楽しみ」F1

アルファタウリの角田裕毅が、2022年シーズンに向けて照準を定めている。

現地時間14日、アルファタウリは2022年シーズンの新マシンAT03を公開した。新マシンAT03のローンチに合わせ、ドライバーの角田裕毅が「今季はペースを上げたい。またレースができることを本当に楽しみにしている」と述べ、新シーズンに意気込みを示した。

「（オフ期間は）日本で数週間過ごしました。残念ながら外出を控えざるを得ませんでしたが、それでも母国日本にへ戻れたのは良かったです」

「ほぼ1年ぶりの帰国でしたので、美味しい日本食を食べたり、友人たちと会ったりするのが楽しかったです。そのあとはイタリアへ戻り、トレーニングと新シーズンへ向けて準備をしていました。トレーニングと調整はうまくいっていると思う」

2022年開幕に向け、次のように述べている。

「またレースをするのが本当に楽しみです。1年前よりもやるべきことについて、その理解が深まった感覚を得られていますし、良いパフォーマンスをするためにどのような準備をすれば良いのかも理解できるようになった」

「自分のウィークポイントも分かっていますし、昨シーズンに色々な経験ができたので、そこから積み上げていけます。準備万端にするため、ハードワークを重ねているところです」

「2021年シーズンは想定外なことや意外なことが起きてしまうと、対応するまでに少し時間がかかってしまいました。これが多くのレースで苦しんだ原因だと思っています。昨シーズンは、最終戦アブダビで4位に入り、良い形で終えることができたので、そのまま新シーズンを迎えたいと思っています。昨シーズンよりもパフォーマンスへのプレッシャーは大きくなっていますが、良い緊張感ですし、トレーニングのモチベーションにすることができている」

なお、昨季の最終戦アブダビGP限りでホンダはF1活動を終了した。F1からホンダがいなくなったことについては「僕のこれまでのキャリアは、ホンダによって支えられていたことは事実で、それは僕の中でとても重要なことです。ホンダがいなければ得られなかった多くのチャンスを得ることができましたし、ホンダから多くを学びました」と感謝の言葉を口にした。

「ホンダから多大な恩恵を受けていますし、レッドブルとともに、僕のドライバーとしての成長に欠かせない存在です。ベストを尽くして良いパフォーマンスを見せ、ホンダの恩に報いたいと思う」

「一緒に仕事をしてきた方々がいなくなってしまったのは寂しいですが、昨シーズンと同じパワフルで信頼できるPUの恩恵を受けることになるでしょう。あとは、パドックでホンダのホスピタリティが受けられなくなるのも寂しいですね。美味しい和食の朝ご飯をいただけなくなってしまいました。あの朝ご飯は僕のルーティンの一部で、1日の始まりにモチベーションを高めることができていたんです」

新シーズン、ホンダはF1活動終了となったがそのパワーユニットはレッドブルパワートレインに引き継がれ、引き続きホンダレーシング（HRC）がサポートする形になる。

角田は昨季、32ポイントでドライバーズランキング14位という成績だった。F1で2年目となる2022年はホンダへの恩に報いるため、さらなる躍進が期待されるところだ。

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