フェラーリのビノット代表「ルクレールはチャンピオンになる準備ができている」2022年の王座奪取に意欲｜F1

フェラーリのチーム代表、マッティア・ビノット氏が2022年シーズンの第2戦を終え、今季はタイトル奪還が狙えると意欲を示した。

近年のF1界においてはメルセデスに続き、2番手を争う位置にいたフェラーリだったが、2020年シーズンは大苦戦し、総合6位でシーズンを通して勝利なし。2021年は復活の兆しを見せたものの、メルセデスとレッドブルには及ばず、コンストラクターズ3位ながら未勝利という内容だった。

そして迎えた2022年は開幕戦バーレーンGPでシャルル・ルクレール＆カルロス・サインツのワン・ツーフィニッシュとなり、第2戦も勝利こそマックス・フェルスタッペンに逆転優勝こそ許したものの、2戦連続W表彰台を果たしている。

ビノット代表はここまでの好調ぶりを受け「ルクレールはワールドチャンピオンになる準備ができている」と、ドライバーズタイトル獲得に期待を寄せた。『F1』公式がその言葉を伝えている。

「2024年までルクレールとの契約を延長したときから、彼は大きな仕事をやってのけるはずだと確信していた。今季はまさに望んでいたとおりの状況となっている。おそらく彼は今季、タイトル争いの中心となるだろう。ワールドチャンピオンを狙える位置にいることは明白だし、その準備もできている」

一方でビノット代表はトップ争いのポジションをキープするため、引き続き油断はできないとも強調している。

「昨季、我々は不利な状況にあって、他のチームに追いつけるように努めた。そして今では順調に物事が進んでいる。ただ、最初の2レースを見る限り、レッドブルとの違いはまだごくわずかのようだ。ここからいい状態をキープしていかなくてはならないね」

フェラーリのドライバーズタイトルは2007年のキミ・ライコネンが最後。コンストラクターズタイトルは2008年のライコネン＆フェリペ・マッサ以来遠ざかっており、名門フェラーリは今季14年ぶりのビッグタイトル獲得が現実的な目標となっている。

今季はまだ第2戦を終えた段階ながら、ルクレールが45ポイントでドライバーズランキングトップ。それを追うのが33ポイントの2位サインツで、3位は第2戦で優勝したマックス・フェルスタッペンの25ポイントとなっている。

コンストラクターズランキングでは1位がフェラーリの78ポイント。2位は38ポイントのメルセデスと、現時点でダブルスコア以上の差を付けている。果たしてフェラーリは今季ダブルタイトル奪取となるのか。引き続き第3戦以降の戦いぶりにも注目したい。

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