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【注目チーム】角田裕毅とリカルドで2024年シーズンへ…昨季終盤戦急上昇の勢いを今季も継続できるのか|VCARB|F1

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【注目チーム】角田裕毅とリカルドで2024年シーズンへ…昨季終盤戦急上昇の勢いを今季も継続できるのか|VCARB|F1Red Bull Content Pool
【F1注目チーム】2006年にトロ・ロッソとしてスタートし、2020年からはアルファタウリへと名称を変更。2024年からはビザ・キャッシュアップRBとなった。角田裕毅&リカルドの2人はどのような戦いを見せるのか。
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2005年にレッドブルがF1参戦を果たした1年後、同チームのイタリア語読みであるトロ・ロッソとしてチーム発足。トロ・ロッソとしての活動は2019年でピリオドが打たれ、2020年からは名称が『スクーデリア・アルファタウリ』に。2024年からは『ビザ・キャッシュアップRB』となった。

歴史

2023-03-03 2006 Scott Speed Toro Rosso F1 Formula 1Getty Images

トロ・ロッソがF1にフル参戦を果たしたのは2006年のこと。1985年~2005年まで30年活動したイタリアのプライベーター、ミナルディを買収して誕生した。

2005年より先にレッドブルがF1へと参入し、トロ・ロッソはその1年遅れで誕生した。レッドブルはドライバーの育成プログラムにも力を注ぎ、トロ・ロッソに若手を登用して実力が認められればレッドブルのドライバーに昇格する、という手法を用いた。

レッドブルのBチームという位置づけでもあったトロ・ロッソはなかなか上位フィニッシュすることができず、初年度の2006年は1ポイントでコンストラクターズ9位、2007年は8ポイントで7位という成績に終わった。

レッドブルより先にF1初優勝

2021-03-22 2008 Vettel Berger Toro Rosso Formula 1 F1Getty Images

大きな驚きをもたらしたのは2008年のイタリアGPだった。前年2007年よりトロ・ロッソのシートに収まったセバスチャン・ベッテルがキャリア初のポールポジションを獲得すると、決勝ではそのままポールトゥウィンを果たし、参戦3年目のトロ・ロッソにF1初勝利をもたらした。親チームとも言えるレッドブルよりもトロ・ロッソが先に表彰台の真ん中に立つという状況に。前身のミナルディ時代を通しても初のポディウム頂点となった。

また、優勝したベッテルは21歳72日でのF1史上最年少ポールポジション(当時)、21歳73日で史上最年少優勝(当時)という歴史的な初優勝でもあった。このシーズン、トロ・ロッソは39ポイントを奪取しコンストラクターズランキング6位で終えている。

2008年に初勝利をマークしたトロ・ロッソだったが、この後は上位争いから遠ざかる展開が続く。2009年からはコンストラクターズにおいて10位、9位、8位、9位、8位と続き、2013年限りでパワーユニットはフェラーリエンジンからルノーエンジンに変更となった。

2014年以降はコンストラクターズ7位、7位と続き、フェラーリのPUに1年のみ戻った2016年も7位でシーズンを終える。再びルノーエンジンとなった2017年も7位となり、2018年からはエンジンが第4期のホンダに変更。2018年はシーズン9位と順位を落としたものの、2019年からはレッドブル&トロ・ロッソがそろってホンダエンジンを積むことになった。

2019年はドイツGPでダニール・クビアトが3位表彰台に立ち、第20戦ブラジルGPでは終盤でルイス・ハミルトンを抜いたピエール・ガスリーが2位に浮上し、ハミルトンを抑えきって2位フィニッシュ(ハミルトンは後にペナルティを受けて順位降格)を果たし、2人のドライバーがそれぞれ表彰台を経験。チームとしてトロ・ロッソは年間85ポイントをもぎ取り、コンストラクターズ6位でシーズンを終えた。そしてトロ・ロッソとしての名称は2019年でピリオドが打たれ、レッドブルのファッションブランドであるアルファタウリを新たな冠として、2020年からスクーデリア・アルファタウリ・ホンダとして再スタートを切った。

2020年よりチーム名はアルファタウリに

2020-09-10 Formula 1 F1 Gasly ALPHATAURIGetty Images

だがマクラーレン、レーシング・ポイント、ルノー、フェラーリに比べ、上位進出の頻度はやや劣る状況に。序盤戦はガスリーによるオーストリアGP、イギリスGPでの7位が最上位フィニッシュとなった。

そんなアルファタウリに大きな歓喜が訪れたのは第8戦イタリアGPだった。ガスリーがセーフティーカー導入のタイミングでタイヤ交換を選択して順位を上げると、シャルル・ルクレールのクラッシュにより、レースは一度中断となる。

再スタートでガスリーは2番手に浮上したあと、リーダーのルイス・ハミルトンはピットストップペナルティによって首位から脱落。28周目からガスリーはトップを走行すると、カルロス・サインツの猛追を振り切ってトップでフィニッシュチェッカーを受けた。

アルファタウリにとってはF1初勝利。また、前身のトロ・ロッソ時代を含めるとセバスチャン・ベッテルがF1初勝利を果たした2008年のイタリアGPまで遡ることになる。この勝利は2018年からタッグを組んだホンダのパワーユニットを搭載しての記念すべき50戦目という節目でもあった。

この後もガスリーは予選では時折Q3でもメルセデス、レッドブルに次ぐ好タイムをマークするなど、抜群の速さを見せる。ガスリーに比べてポイント奪取数で見劣りしていたクビアトも第13戦エミリア・ロマーニャGPでは驚異的な追い上げを見せ、4位フィニッシュを果たした。

だがマクラーレン、レーシング・ポイント、ルノー、フェラーリと接近した力を示しながらも上位進出の機会は少なく、107ポイントのコンストラクターズ7位で2020シーズンを終えることとなった。

そして2021シーズンはガスリー&角田裕毅のドライバーズラインナップとなることが決定。パワーユニットのホンダは2021シーズン限りでF1活動を終えると公表しており、2021年はホンダラストシーズンとなった。

角田裕毅が7年ぶり日本人F1ドライバーに

2021-04-05 Tsunoda Yuki Gasly Germany Alphatauri Formula 1 F1Red Bull Content Pool

2021年、F1に昇格間もない角田は開幕前のテストにおいて、いきなりレッドブルのフェルスタッペンに次ぐ2番手タイムを叩き出し、開幕前から大いに話題を集めた。そして迎えた開幕戦バーレーンGPで角田は、キミ・ライコネン、ベッテル、フェルナンド・アロンソと歴代の元王者を次々にオーバーテイク。F1デビュー戦でいきなり9位フィニッシュの入賞を果たした。

だが角田は第2戦のエミリア・ロマーニャGPでは公式セッション中にクラッシュしてマシンを壊すなどして、ここから悪い流れが続く。開幕戦の躍進とは裏腹に、そこから調子を落としていった。

僚友ガスリーは十分な速さを示し、予選では時折フェラーリやマクラーレンを凌駕するグリッドを獲得することも。一方で角田はシーズン中盤戦に内部シャシー変更、レッドブルのリザーブであるアルボンが師としてアドバイザー役に就くなど、盛り返しのきっかけを積み重ねていく。

そして迎えた最終の第22戦アブダビGPでは、角田はFP1~FP3、予選Q1、Q2とすべてのセッションでガスリーを上回るラップタイムで周回。予選でもQ3進出の8番グリッドを獲得した。角田が僚友ガスリーを公式予選で上回ったのは、22レース目にして初のことだった。

決勝でも角田は安定したレースペースを示しながら周回を重ね、終盤にはセーフティーカー導入時にソフトタイヤへと履き替える。そして最終58周目の再開後にはバルテリ・ボッタスをオーバーテイクして4番手に浮上。そのままシーズン最高位の4位でフィニッシュを果たしている。

結果として2021年はガスリーが110ポイントで総合9位。角田は32ポイントの総合14位で、コンストラクターズとしては年間6位という成績に終わった。

AT03の2022年は総合9位に後退

2022-07-03 Gasly Tsunoda Yuki Alphatauri F1 Formula 1Getty Images

2022年もガスリー&角田のセットで2年目に突入。初戦のバーレーンGPで角田が8位入賞を果たしたこともあり、十分な競争力を有しているように見えた。だがAT03は前年に比べ、中団争いで戦うにはやや物足りないポテンシャルであることが明確化する。

ガスリーは前年に比べてマシンのポテンシャルを引き出すことに苦労し、僚友角田に対してのアドバンテージは、2021年ほど明確ではなくなった。

一時は角田がガスリーよりポイント獲得数で上回る状況が続いたものの、第8戦アゼルバイジャンGPで明暗が分かれる。同レースではガスリーが5位入賞を果たした一方、入賞圏内を走っていた角田はリアウイングのフラップが破損し、ピットイン&要修復のスチュワード裁定となったこともあり、ポイント獲得を逃す結果となった。

その後、アルファタウリはライバル勢のアルファロメオやハース、アストンマーティンに比べても開発力及び中団争いで力関係で優位性を示すことが難しくなり、コンストラクターズ9番手の位置での戦いを余儀なくされた。結果としてガスリーは23ポイント、角田は12ポイント獲得でシーズンを終える形に。

2023年はガスリーがレッドブル系列から完全離脱し、アルピーヌへと新天地を求めることになった。その代役として選ばれたのは、2019年のF2王者ニック・デ・フリース。2022年はイタリアGPにて、アルボンのピンチヒッターとしてスポット参戦し、F1デビュー戦でいきなり入賞を果たしたことで、翌2023年はアルファタウリのシートを獲得することになった。

アルファタウリとしての最終年、終盤に巻き返して2023年総合8位に

2023-11-27 Tsunoda Yuki Tost Alphatauri F1 Formula 1Red Bull Content Pool

2023年はAT04のポテンシャルがライバルチームに比べても劣勢となり、開幕前から苦戦が予想された。

そんな中でも3年目の角田は開幕戦から第5戦まで11位、11位、10位、10位、11位と、ポイント圏内の当落線上でフィニッシュする状況となり、僚友のデ・フリースはAT04との順応に苦労するシーンが散見される。

チームそのものの不振は明確で、フランツ・トスト代表が同年限りでポストから退き、2024年からローラン・メキエスが新代表に就任することが決まった。

チーム中盤に入っても劣勢を余儀なくされ、イギリスGP終了後にデ・フリースは更迭されることとなった。その代役としてレッドブルのリザーブだったダニエル・リカルドがシートを獲得。ベテランのオーストラリア人ドライバーにとっては、トロロッソ時代の2013年以来古巣復帰となった。

だがオランダGPのフリープラクティス2回目で、バリアに追突したオスカー・ピアストリを避けるため、リカルドはそのままバリアにマシンを突っ込ませる。この衝突時ステアリングに手をかけたままだったことから、リカルドは左手骨折のダメージを受けてしまった。すぐさまピンチヒッターとして、前年F2で総合3位だったリアム・ローソンがAT04を駆った。ローソンは5レース参戦した後、アメリカGPよりリカルドが戦列復帰している。

アルファタウリはシンガポールGP、アメリカGPで空力コンセプトを見直す形で大きなアップデートを導入し、これによりポテンシャルは確実に上向いた。アメリカGPから終盤5戦において、アルファタウリは5レース連続で入賞を達成。これでコンストラクターズ争いでも最下位から8位まで浮上して、シーズンを終えている。

角田は終盤、アメリカGPでは入賞圏内でファステストラップを手にして、追加の1ポイントを獲得。さらにはサンパウロGPではスプリントレース6位フィニッシュを果たし、2022年より開始となったスプリントフォーマットにおいて、アルファタウリとして初のスプリントポイント奪取を果たした。

リカルドも存在感を示し、メキシコGPでは予選4番手、決勝では同年のチーム最高位となる7位入賞を果たしている。

2024年はアルファタウリという名称から新屋号「ビザ・キャッシュアップRB」へと変更となる。メキエス新体制では昨季終盤戦からの勢いを今季も継続させることができるのか。また、角田にとっても真価の問われる4年目のシーズンとなる。

だが第18戦シンガポールGPが終わった数日後の9月26日、リカルドがチームを離脱し、同年の残り6戦はリアム・ローソンがVCARB 01を駆ることが発表された。35歳リカルドはレッドブル再昇格を目指していたがその目標は手に届かず、シーズン終盤戦を前にしてシートを失うこととなっている。

 

ドライバー

角田裕毅

2024-02-09 Tsunoda Yuki Visa Cash App RB F1 Formula 1Red Bull Content Pool

2000年5月11日生まれ|日本国籍|アルファタウリ/ビザ・キャッシュアップRB(2021~)

通算成績(2024年開幕時点)

  • 出走/66回 
  • 優勝/0回 
  • PP/0回 
  • FL/1回

2023年の成績

  • 年間:17ポイント/14位
  • 優勝/0回
  • PP/0回
  • FL/1回
レース名決勝順位
第1戦バーレーンGP11位
第2戦サウジアラビアGP11位
第3戦オーストラリアGP10位
第4戦アゼルバイジャンGP10位
第5戦マイアミGP11位
第6戦エミリア・ロマーニャGP【中止】 
第7戦モナコGP15位
第8戦スペインGP12位
第9戦カナダGP14位
第10戦オーストリアGP19位
第11戦イギリスGP16位
第12戦ハンガリーGP15位
第13戦ベルギーGP10位
第14戦オランダGP15位
第15戦イタリアGPDNS
第16戦シンガポールGPRet.
第17戦日本GP12位
第18戦カタールGP15位
第19戦アメリカGP8位
第20戦メキシコGP12位
第21戦サンパウロGP9位
第22戦ラスベガスGP18位
第23戦アブダビGP8位

ダニエル・リカルド

2024-02-09 Ricciardo Daniel Visa Cash App RB F1 Formula 1Red Bull Content Pool

1989年7月1日生まれ|オーストラリア国籍|HRT(2011)、トロロッソ(2012~2013)、レッドブル(2014~2018)、ルノー(2019~2020)、マクラーレン(2021~2022)、アルファタウリ/ビザ・キャッシュアップRB(2023~2024)

通算成績(2024年開幕時点)

  • 出走/240回 
  • 優勝/8回 
  • PP/3回 
  • FL/16回

2023年の成績

  • 年間:6ポイント/17位
  • 優勝/0回
  • PP/0回
  • FL/0回
レース名決勝順位
第1戦バーレーンGP
第2戦サウジアラビアGP
第3戦オーストラリアGP
第4戦アゼルバイジャンGP
第5戦マイアミGP
第6戦エミリア・ロマーニャGP【中止】 
第7戦モナコGP
第8戦スペインGP
第9戦カナダGP
第10戦オーストリアGP
第11戦イギリスGP
第12戦ハンガリーGP13位
第13戦ベルギーGP16位
第14戦オランダGP
第15戦イタリアGP
第16戦シンガポールGP
第17戦日本GP
第18戦カタールGP
第19戦アメリカGP15位
第20戦メキシコGP7位
第21戦サンパウロGP13位
第22戦ラスベガスGP14位
第23戦アブダビGP11位

リアム・ローソン

2024-07-20 Lawson Visa Cash App RB F1 Formula 1Red Bull Content Pool

2002年2月11日生まれ|ニュージーランド国籍|アルファタウリ/ビザ・キャッシュアップRB(2023~)

通算成績(2024年シンガポールGP終了時点)

  • 出走/5回 
  • 優勝/0回 
  • PP/0回 
  • FL/0回

2023年の成績

  • 年間:2ポイント/20位
  • 優勝/0回
  • PP/0回
  • FL/0回
レース名決勝順位
第14戦オランダGP13位
第15戦イタリアGP11位
第16戦シンガポールGP9位
第17戦日本GP11位
第18戦カタールGP17位

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チーム・ドライバー

日程・番組表

 レースフリー走行・予選決勝
第1戦バーレーンGP 2月29日(木) ~3月1日(金)3月2日(土)
第2戦サウジアラビアGP 3月7日(木) ~8日(金)3月9日(土)
第3戦オーストラリアGP 3月22日(金) ~ 3月23日(土)3月24日(日)
第4戦日本GP 4月5日(金) ~ 6日(土)4月7日(日)
第5戦中国GP 4月19日(金) ~ 20日(土)4月21日(日)
第6戦マイアミGP 5月3日(金) ~ 4日(土)5月5日(日)
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5月17日(金) ~ 18日(土)5月19日(日)
第8戦モナコGP 5月24日(金) ~ 25日(土)5月26日(日)
第9戦カナダGP 6月7日(金) ~ 8日(土)6月9日(日)
第10戦スペインGP 6月21日(金) ~ 22日(土)6月23日(日)
第11戦オーストリアGP 6月28日(金) ~ 29日(土)6月30日(日)
第12戦イギリスGP 7月5日(金) ~ 6日(土)7月7日(日)
第13戦ハンガリーGP 7月19日(金) ~ 20日(土)7月21日(日)
第14戦ベルギーGP 7月26日(金) ~ 27日(土)7月28日(日)
第15戦オランダGP 8月23日(金) ~ 24日(土)8月25日(日)
第16戦イタリアGP 8月30日(金) ~ 31日(土)9月1日(日)
第17戦アゼルバイジャンGP 9月13日(金) ~ 14日(土)9月15日(日)
第18戦シンガポールGP 9月20日(金) ~ 21日(土)9月22日(日)
第19戦アメリカGP 10月18日(金) ~ 19日(土)10月20日(日)
第20戦メキシコGP 10月25日(金) ~ 26日(土)10月27日(日)
第21戦サンパウロGP 11月1日(金) ~ 2日(土)11月3日(日)
第22戦ラスベガスGP 11月21日(木) ~ 22日(金)11月23日(土)
第23戦カタールGP 11月29日(金) ~ 30日(土)12月1日(日)
第24戦アブダビGP 12月6日(金) ~ 7日(土)12月8日(日)