ランド・ノリスが2025年までマクラーレンと契約更新！「契約延長は自然な決断だった」昨季はPPを獲得、あわや優勝のレースも｜F1

マクラーレンF1チームは9日、ランド・ノリスとのドライバー契約を2025年まで延長したことを公表した。

チームのアンドレアス・ザイドル代表はノリスとの契約について「ランドと引き続き長きに渡って一緒に仕事をすることができる。それを嬉しく思うよ。この契約は我々とのコミットメントだけでなく、ランドの才能に対する、私たちの信念と自信を反映したものだ」とチーム公式メディアを通じて述べている。

「ランドは過去4年間、F1ドライバーとして目覚ましい成長を見せてきた。チームの勢いをけん引する上で、とても重要な部分を占めてきた。私たちは引き続き最前線で戦う旅を続けていて、ランドはその中で重要な役割を担っている。ダニエル（リカルド）と我々のチーム組織を継続させることで、引き続きチャンピオンシップの戦いに向けて良い状態を築いていきたい」

ノリス本人も「僕はこのチームのみんなを愛し、マクラーレンで快適な時間を過ごしている。僕はこのチームで育ったからね」と契約延長の喜びを口にしている。

「2021年シーズンは、僕のキャリアとチームのパフォーマンスの両方において、1つの大きな一歩を示した1年となった。チームが再び勝利を手にできるように、そしてタイトルに挑戦できるようになるため、多くの点で確かな前進があった。自分にとっても大きな自信を与えてくれる環境だったし、僕たちの関係を考えたら、今後数年間にわたり契約を延長することは、自然な決断だったと思う」

1999年生まれ、現在22歳のノリスは2019年にマクラーレンのレギュラードライバーとしてF1デビュー。初年度はドライバーズランキング11位、2020年は9位となり、昨季2021年は160ポイントを稼いで年間6位でシーズンを終えた。

また、2021年のロシアGPでは、ノリスが初となるポールポジションを獲得。イギリス人ドライバーは決勝でもあわやポール・トゥ・ウィンかと思われたが、終盤になって急に雨が降ってくると状況が一変。トップのノリスはピットからインターミディエイトに変えるよう指示を受けると、トラックポジションを失う状況から「入らない！」と断固拒否。すると2番手ルイス・ハミルトンがインターミディエイトに履き替え、雨脚が強まる状況下、ドライタイヤのノリスはハミルトンにあっさり抜かれてしまった。結果としてノリスは遅れてピットに入りタイヤを履き替えるも、大きくポジションを落としての7位フィニッシュ。

あと一方で優勝に手が届かなかったノリスだったが、2021年は3度表彰台に上がり、ポールポジションも獲得するなど、すでにトップ争いができるだけの力は示している。

マクラーレンもノリスの力に信頼を寄せており、2025年までの長期契約を結ぶ運びに。ノリスはこの契約により、26歳までマクラーレンに留まることとなっている。

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