王者フェルスタッペンが落胆「タイトルを狙える位置にいない」3戦中2レースでトラブル、信頼性の問題に悲観的｜F1

2022年の第3戦オーストラリアGPを終え、ディフェンディングチャンピオンのマックス・フェルスタッペンが落胆のコメントを発している。

10日に行われたオーストラリアGP決勝でフェルスタッペンは2番グリッドからスタートし、トップのシャルル・ルクレールを追いかける展開に。だがレース中盤の39／58周目、突如フェルスタッペンのマシンから煙が出たため、ターン2でマシンをストップ。フェルスタッペンはマシンから降りるとともにマーシャルと消火作業を行った。

フェルスタッペンは開幕戦のバーレーンGPでも、終盤のマシントラブルでフィニッシュチェッカーを受けることができなかった（完走扱い）。これで3戦を消化し、マシントラブルによってそのうち2レースをノーポイントで終えた形になる。

フェルスタッペンはレース後「今はタイトルを狙える状況ではない」と肩を落として語っている。イギリス『Sky Sports』がその言葉を伝えた。

「ここまで失敗が続くとはね。さすがにガッカリしているよ。それでもやらなければならないことがたくさんある。マシンのバランスには満足していないし、そのために修正すべき点も多い」

「だから、今僕たちはやらなければならないことばかりなんだ。現時点で明確な原因はわからない。だから、とにかく一生懸命ハードワークし続けることが重要なんだ。もちろんこの結果にはイライラしているよ」

なお、開幕戦バーレーンGPのトラブルと今回の問題は別の原因であるとの見解をレッドブルは示している。そしてフェルスタッペンはタイトル争いに向けて、悲観的な言葉も口にした。

「タイトルを手にするためには、フェラーリよりも多くの点で先にいっている必要がある。だが、現時点でそのような状況ではないし、むしろ彼らのほうが僕らよりも進んでいる。こちらははるかに遅れているというのは明白だ」

「まずは信頼性の問題をどうにかしないと。その上で速さも目指す必要がある。だが残念だが、僕らは今のところ両方でうまくいっていない」

「今のところ、タイトルを狙えるような状況ではないよ。タイトルに手の届く状況だと信じる理由はまったくない」

チームのクリスチャン・ホーナー代表はフェルスタッペンのマシンについて次のように語った。

「データ上から、明らかに異変が起こっていた。燃料が漏れていて、マックスもその匂いを把握していたようだ」

「タンクの燃料システムに問題があるようだが、マシンをじっくり分析してみないと明確なことは言えないね」

今季はフェラーリと優勝争いを演じながら、第1戦ではフェルスタッペンとセルジオ・ペレスはそろってフィニッシュチェッカーを受けることができず。そして第3戦はフェルスタッペンがリタイアを喫し、レッドブル勢はポイント争いで大きく出遅れる形になった。

果たして第4戦エミリア・ロマーニャGP以降は信頼性の問題を修正できるのか。新レギュレーション導入で各チームにトラブルが頻発する中、レッドブルはどう立て直していくのか注目だ。

Getty Images

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