角田裕毅「内容に満足…スタートがターニングポイントだった」スプリントレース4台抜きに手応え…チーム幹部はメルセデス勢との真っ向勝負に賛辞｜F1

アルファタウリの角田裕毅が、今季初開催となったスプリントレースを振り返っている。

現地時間23日に行われたF1第4戦エミリア・ロマーニャGPのスプリントレースで、角田は16番グリッドからスタート。オープニングラップでは一気に13番手までポジションを上げると、そこからジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトンのメルセデス勢に挟まれたポジションでレースを進めた。

スプリントレース終盤にはセバスチャン・ベッテルを抜いて12番手にポジションを上げ、そのまま12位でレースを終えている。これで角田は同レースで4つポジションを上げ、日曜日の決勝では12番グリッドからのスタートとなった。

角田は「今日はとても満足している。良いスタートを切り、いくつかポジションを上げることができた」とスプリントレースの内容について語った。チームの公式メディアがその言葉を伝えている。

「やっぱり良いスタートを切れたことがこのレースのターニングポイントだったと見ています。イモラはオーバーテイクの機会が限られるトラックですし」

「クルマの状態は良く、セットアップのバランスも気に入りました。マシンの動きも良かったので、信頼してスプリントレースに挑むことができた」

「ペースは良かったですが、他のマシンに比べるとまだそれほど強くないので、このパッケージでの伸びしろはさらにあると思っている」

そして角田は「決勝ではポイントを獲得するためにすべきことはいくつかあります。今夜はハードワークを続け、自分たちが良いポジションへと進めるために検討を重ねたい。決勝レースに向けてしっかりと準備を進める」と続け、日曜日の決勝レースに向けて照準を定めた。

アルファタウリのテクニカルディレクターであるジョディ・エギントン氏も「ユウキは12位でスプリントレースを終えることができた。しかもレース全般でメルセデス勢と戦ってのポジションだったから、これはとても前向きな進歩だった」と発言。ラッセルとハミルトンに挟まれながらもポジションを落とさず、周回を重ねたことがポジティブだったと口にしている。

「スプリントレースでのペースはとても良い内容だった。決勝に向けてポジティブなデータも取れたし、ポイント圏内でフィニッシュできるように頑張りたい」

「両方のクルマがより上のポジションを目指すために必須である、タイヤの使い方についてもたくさんの学びがあった。スプリントレースで示したペースは前向きなもので、うまくいけば入賞は目指せる状況だと認識している。簡単なことではないかもしれないが、ポイント獲得は明確な目標だ」

現地時間24日に行われる決勝レースで、角田は12番グリッド、僚友ピエール・ガスリーは17番グリッドからのスタートとなる見通し。

スプリントレースで4つポジションを上げた角田は、決勝レースでも大きくジャンプアップすることができるのだろうか。イモラはアルファタウリにとってお膝元のコースでもあり、角田には第1戦バーレーンGP以来となる今季2度目の入賞が期待される。

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