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【コラム】第5回「苦戦のサインツに、去年の角田選手の姿がダブる…」|F1解説者ムッシュ柴田のピットイン

【コラム】第5回「苦戦のサインツに、去年の角田選手の姿がダブる…」|F1解説者ムッシュ柴田のピットインDAZN
【F1 コラム】解説者も務めるモータースポーツジャーナリスト、柴田久仁夫がF1の今に迫る。
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文・柴田久仁夫(しばた・くにお)

1956年静岡県生まれ。1980年代よりフランス・パリを拠点とし、TV番組制作の現場で手腕を振るう。1987年よりF1の世界にも足を踏み入れ、それ以来数々のレースを取材してきた。訪れたサーキットでは素足でトラックの感触を確かめるというライフワークも行っている。2016年より本拠地を東京に移し、現在は『DAZN』のモータースポーツ中継でも解説を務める。

フェラーリと2024年まで契約延長も、好調とは言えないサインツ

2022-02-23 Sainz Ferrari F1 Formula 1Getty Images

F1のパドックを歩くと、ドライバーの父親(あるいは両親)に普通に遭遇します。マックス・フェルスタッペン、ランス・ストロール、ピエール・ガスリー、セバスチャン・ベッテル、ルイス・ハミルトン、セルジオ・ペレス、エステバン・オコン、ケビン・マグヌッセン、そして角田裕毅選手などなど、僕も10人以上のF1ドライバーの父親たちと顔見知りです。

父親がマネージメントを仕切ったり(ヨス・フェルスタッペン)、チームオーナーだったり(ローレンス・ストロール)と、仕事で来ている例もありますが、大部分のパパたちは息子の応援を主目的にサーキットに足を運んでいます。

サッカーや野球の舞台裏はまったく知らないのですが、選手たちの父親がこんなに来ることはないのでは?F1独特の(それもほんのここ10数年ほどの)現象のような気がします。

中でもほぼ毎戦のように顔を見せ、熱心に応援しているのがカルロス・サインツのパパ、WRC(世界ラリー選手権)王者のカルロス・シニアです。以前何度か立ち話した際も、いかに息子が才能溢れたドライバーか熱く語っていたものです。なので今回のマイアミGPでの久々となった表彰台獲得には、さぞホッとしていることでしょう。

2022-03-20 Leclerc Sainz Ferrari F1 Formula 1Getty Images

今季のサインツは、開幕戦から厳しい戦いを強いられています。ここまでの5戦で3回の表彰台という結果自体は決して悪くないのですが、チームメイトのシャルル・ルクレールが絶好調すぎて、完全にその影に隠れてしまっている格好です。

予選、レースともに5戦全敗、何より内容の悪さが気になります。開幕からの中東2連戦こそルクレールになんとか食らいついて表彰台に並びましたが、第3戦オーストラリアGPの決勝レースではスタートで大きく順位を落とした上に、無理な追い越しをかけてスピン。グラベルにはまってリタイアを喫しました。

続く第4戦エミリア・ロマーニャGPでは、予選Q2のアタック中にクラッシュ。レースでも、完全なもらい事故とはいえ、早々にリタイアに終わりました。そんな負の連鎖は今回のマイアミGPでも続き、初日フリー走行2回目でクラッシュを喫しました。開始後15分、トップタイムを出し、さらにタイムを刻んでいる最中の事故でした。

フェラーリ移籍1年目の去年は、ルクレールナンバー1体制の中に飛び込んでいくことで苦戦が予想されていたのが、表彰台4回の活躍を見せてチームメイトを凌ぐ選手権5位(※ルクレールは7位)の結果を出しています。レッドブル、メルセデス4台に次ぐポイント獲得、おまけにただ一人全22レース完走を果たし、抜群の安定性を見せつけました。

2022-05-14 Sainz Ferrari F1 Formula 1Getty Images

今年4月21日、2024年末までの契約延長が決まったのも、この大健闘が評価されたからでした。ところがイモラで契約延長が発表されたとたんに、ミスを連発している感じです。

今季のルクレールが手のつけられない速さを発揮していることに対し、張り合う意識があるのは確かでしょう。その辺り、ガスリーを意識し過ぎるあまり何度もミスを繰り返した、去年の角田くんの姿とダブります。

サインツの場合はそれに加えてフェラーリという、ドライバーに極度にプレッシャーのかかるチームで走る難しさも加わります。去年は優勝争いに絡んでいなかったので伸び伸び戦えましたが、今年はそういうわけにはいかない。

サインツについてマッティア・ビノット代表が発した「勝てるチームで真価を発揮してこそ本物だ」という言葉も、確かにその通りではあるんですが「ルクレールの厚遇ぶりに比べると、ちと冷たいのでは?」と思ってしまいます。

2022-03-10 Sainz Ferrari F1 Formula 1Getty Images

次戦は母国スペインGPということで、さらなるプレッシャーにさらされることになるでしょう。実はサインツ、ここまで146戦を戦って、いまだに優勝もポールポジションからも無縁です。

去年のモナコとか、勝っていておかしくないレースがいくつかあったのに、そのたびに不運に見舞われて来ました。しかし実力は申し分ないだけに、スペインの大観衆の前で最高の結果を叩き出し、喜びを爆発させてほしいものです。

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【レース情報】
F1  第6戦:スペインGP※日本時間
5月20日(金)21:00~フリー走行1回目
5月20日(金)24:00~フリー走行2回目
5月21日(土)20:00~フリー走行3回目
5月21日(土)23:00~予選
5月22日(日)22:00~決勝

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チーム・ドライバー

日程・番組表

 レースフリー走行・予選決勝
第1戦バーレーンGP 3月18日(金) ~19日(土)3月20日(日)
第2戦サウジアラビアGP 3月25日(金) ~26日(土)3月27日(日)
第3戦オーストラリアGP 4月8日(金) ~4月9日(土)4月10日(日)
第4戦エミリア・ロマーニャGP 4月22日(金) ~ 23日(土)4月24日(日)
第5戦マイアミGP 5月6日(木) ~7日(土)5月8日(日)
第6戦スペインGP 5月20日(金) ~21日(土)5月22日(日)
第7戦モナコGP 5月27日(金) ~ 28日(土)5月29日(日)
第8戦アゼルバイジャンGP 6月10日(金) ~11日(土)6月12日(日)
第9戦カナダGP 6月17日(金) ~ 18日(土)6月19日(日)
第10戦イギリスGP 7月1日(金) ~ 2日(土)7月3日(日)
第11戦オーストリアGP 7月8日(金) ~9日(土)7月10日(日)
第12戦フランスGP 7月22日(金) ~23日(土)7月24日(日)
第13戦ハンガリーGP 7月29日(金) ~ 30日(土)7月31日(日)
第14戦ベルギーGP 8月26日(金) ~ 27日(土)8月28日(日)
第15戦オランダGP 9月2日(金) ~3日(土)9月4日(日)
第16戦イタリアGP 9月9日(金) ~ 10日(土)9月11日(日)
第18戦シンガポールGP 9月30日(金) ~10月 1日(土)10月2日(日)
第19戦日本GP 10月7日(金) ~ 8日(土)10月9日(日)
第20戦アメリカGP 10月21日(金) ~ 22日(土)10月23日(日)
第21戦メキシコGP 10月28日(金) ~ 29日(土)10月30日(日)
第22戦サンパウロGP 11月11日(金) ~ 12日(土)11月13日(日)
第23戦アブダビGP 11月18日(金) ~ 19日(土)11月20日(日)