「レースペースが良すぎて、何か起こるかと…」アルファタウリ代表、角田裕毅の第6戦内容を称賛｜F1

アルファタウリのフランツ・トスト代表が、第6戦アゼルバイジャンGPで7位フィニッシュの角田裕毅について、賛辞の言葉を贈っている。

角田は同レースで決勝7番グリッドからスタートするも、スタート直後フェルナンド・アロンソに抜かれてポジションを落とし8番手となる。角田は6周目にアロンソを抜いて7番手を取り返し、9周目の終わりにはソフトからハードタイヤへと履き替え、そこからロングラン。

レースは数回セーフティーカーが入る波乱の展開になり、終盤にはトップのマックス・フェルスタッペンがタイヤバーストによりリタイア。そして残り2周、各マシンはスターティンググリッドからレース再開となった。 角田は6番グリッドから残り2周に挑み、ルイス・ハミルトンのオーバーランで5番手フィニッシュのチャンスを迎えた。だがランド・ノリス、アロンソに抜かれてポジションを7番手に落とし、レースを終えることに。角田は開幕戦以来となる2度目の入賞となった。

チーム代表のトスト氏は、角田の走りに好印象を抱いたようだ。「ユウキは素晴らしい仕事をした」と語っている。その言葉をオランダ『RacingNews365』が伝えた。

「彼は決勝でレースペースがとても良かったね。あまりに良いペースで走っていたから、何かが起こるんじゃないかと心配していたよ」

「現段階でとても素晴らしい資質を示している。彼はもっと経験を積んだら、さらに良い結果を残すことができるだろう。すでに走り込んでいるレーストラックの場合は、その傾向が顕著だ。シーズン後半戦はもっと良くなっているはずだ」

「バクーが彼にとって初めてのコースだったという点は忘れてはいけないね。バーレーンGPでは9位フィニッシュで2ポイントを手にしたが、あのコースはF2時代からよく走り込んでいたサーキットだ。良いセットアップを見つけることができた点も大きかったがね」

「だがユウキはバクーのトラックを知らなかった。新たなコースでもすぐさま順応し、7番グリッドスタートから7位フィニッシュを果たした。彼のパフォーマンスがいかに素晴らしいのかを示した結果だと思うね。ここからユウキはさらに成長してくれると期待している。実際にそうなってくれると確信しているよ」

アゼルバイジャンGPでは終盤に2つポジションを落としたことにより、角田本人は悔しさをあらわにしていた。だがチーム代表のトスト氏は、F1で6戦目を終えたルーキーの仕事ぶりを、客観的に高く評価している模様だ。