アロンソ「ルイスは速いマシンに乗ったからあらゆる記録を破った」今季苦戦中、7度の王者ハミルトンについて言及｜F1

アルピーヌのフェルナンド・アロンソが、今季苦戦を余儀なくされているルイス・ハミルトンについて、厳しい意見を口にしている。

コンストラクターズタイトル8連覇中の王者メルセデスは、今季レギュレーションが大きく変わったタイミングでW13に極小サイドポッドなどの新たな機構を盛り込んだ。だがバウンシングの問題やマシンコントロールの面で不安要素があり、2022年はフェラーリやレッドブルに比べて競争力を失っている状況となる。

7度の王者ルイス・ハミルトンは優勝争いに加わることができず、第4戦エミリア・ロマーニャGPの中盤にはブルーフラッグが振られ、トップのマックス・フェルスタッペンに抜かれて周回遅れとなる場面も。

4レースを終えて28ポイント奪取に留まり、ドライバーズランキングでハミルトンは7位に付けている。新加入の僚友ジョージ・ラッセルは4戦で49ポイント（総合4位）を手にしており、ハミルトンは同胞の後輩ドライバーにも後れを取っている形に。

この状況を受け、2007年にハミルトンとマクラーレンでコンビを組んだ元チームメートであり、その後も何度となくトラック上で戦ってきた長年のライバル、アロンソが自身の見解を示した。

スペイン人ドライバーは「ハミルトンは最速のマシンに乗ったからすべての記録を破った」と述べている。オランダ『Racing News 365』に対して語った。

「アイルトン・セナがタイトルを獲得したとき、マクラーレンがコース上で一番速いマシンだった。私が2度王者になったとき、自分が最速のマシンに乗っていた。同じことがミハエル（シューマッハ）にも当てはまる」

「ルイスは最速のマシンに乗っていたから、すべての記録を破った。彼は今もうまく走っていると思うよ。だけど（エミリア・ロマーニャGPでは）13番手にすぎない。F1とはそういうものだ」

これまでF1キャリア通算103勝をマークし、103度のポールポジションを獲得したハミルトン。これは前人未到の記録であり、ドライバーズタイトル7度もミハエル・シューマッハに並ぶ史上最多タイとなっている。

ハミルトンはF1でデビューした2007年から昨季の2021年まで、すべてのシーズンで勝利をマークしている。だが103度勝利したうち、2014年～2021年までの8シーズンのみで81勝と、メルセデスの1強状態だった8年間で圧倒的な数字を残した形になる。

一方でアロンソは2001年にミナルディでデビューして以来、ルノー（現アルピーヌ）、マクラーレン、フェラーリなど、下位チームからトップチームまで酸いも甘いも経験してきた。キャリア32勝を記録しているが、これは2003年～2013年にかけてすべてマークしたもので、2014年からは未勝利となっている。2014年開幕前の時点で、キャリア勝利数はアロンソ32勝、ハミルトン22勝だった。

それだけに7度の王者ハミルトンがここまで残している圧倒的な数字、そして今季苦戦している現状について、長年の好敵手アロンソにとっては思うところがあるようだ。

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