「スピンで台無し」角田裕毅は敗者？『F1』公式企画で第2戦「勝者＆敗者」のトピックに｜F1

第2戦エミリア・ロマーニャGPの結果を受けて、『F1』公式が「エミリア・ロマーニャGPにおける7つの勝者＆7つの敗者」という企画を展開。その中では予選タイムなしの20番グリッド、決勝12位のアルファタウリ角田裕毅について“敗者”と定義している。

F1公式に寄稿している著名ライター、ローレンス・バレット氏による特集で、企画内で示した第2戦の勝者と敗者は以下のとおり。

勝者：マックス・フェルスタッペン、ルイス・ハミルトン、ランド・ノリス、シャルル・ルクレール、アルピーヌ、イモラ・サーキット、中立的なファン

敗者：バルテリ・ボッタス、ジョージ・ラッセル、ニコラス・ラティフィ、ハースのルーキー（ミック・シューマッハ＆ニキータ・マゼピン）、セルジオ・ペレス、角田裕毅、キミ・ライコネン

波乱含みなレースとなった中、望外な成績を残したドライバー、チームなどが勝者として紹介された。中立的なファンという見解については「メルセデスの1強ではなく、ようやく対等にタイトル争いができるチームが出てきた。多くのF1ファンはその戦いを求めていた」と紹介し、レッドブルがメルセデスと同等の地力を備えていると強調した。

敗者のカテゴリーは主に第2戦で結果を残せなかったドライバーとなっているが、角田については次のように伝えている。

「この週末は国際フォーミュラシーターで、わずか2年の経験を積んできた角田裕毅が、改めて経験不足である点を思い起こさせた。彼は予選序盤でクラッシュを喫し、決勝では再スタート直後にスピンをしてしまった」

「イモラはアルファタウリで周回を重ねてきたトラックであり、コースの特性もよく知っていたはず。だがその状況に反し、苦労する形となった」

「決勝ではF1で初めてのウェットレースとなった。最後尾から非常に順調なレース運びを見せていたことは覚えておくべきこと。だが、それはスピンで台無しになってしまった」

角田について厳しい論調で語りながらも「日本人ドライバーにとって、とても難しい週末となった。だがその経験は、彼をより良く、より屈強なドライバーさせるものになるだろう」と記し、今後の躍進に期待を寄せている。

決勝ではウェットから徐々にドライへとコンディションが変わる中、度重なるクラッシュなどもあり、赤旗中断も起こったエミリア・ロマーニャGP。イモラでは敗者と定義された角田が、第3戦から巻き返すことができるのか注目したい。