角田裕毅「レースペースがここまで良くなるとは…素晴らしい結末」ホンダF1最終戦での4位フィニッシュに歓喜｜F1

2021年シーズンのF1最終戦、第22戦アブダビGPで決勝4位フィニッシュを果たした角田裕毅が、ルーキーイヤーのラストレースを振り返った。

8番手スタートの角田は序盤からバルテリ・ボッタスやシャルル・ルクレールとバトルを展開。ミディアムタイヤの角田は第1スティントから大きなミスもなく、安定したラップペースで周回を重ね、第2スティントのハードにつないだ。

そして終盤にはニコラス・ラティフィのクラッシュによりセーフティーカー導入となったことから、角田はこのタイミングでソフトタイヤに交換。セーフティーカー明け、5番手で迎えたファイナルラップのターン6では、ハードタイヤでロングランしていたボッタスを抜いて4番手に浮上。角田はそのまま4位でフィニッシュチェッカーを受けた。安定したレースペースを示しただけでなく、戦略的にもハマって4位を直接つかみ取った形に。

角田はルーキーイヤーの第22戦、ホンダF1活動最終戦となるアブダビGPで、ハンガリーGPの6位を超えるシーズンハイの成績を残したことになる。

この結果に角田は「とてもハッピーな結末になった。シーズン最後の戦いとして、これ以上ない素晴らしい結果でした」と喜びのコメントを発した。チーム公式メディアがその言葉を伝えている。

「今週末はクルマがとても素晴らしい状態だったと思います。レースペースがここまで良くなるとは思っていませんでした。最終的には素晴らしい一日になりました」

「ここまで高いポジションでシーズンを終えることができて、本当に良かった。今季はとても長い道のりでしたが、本当に自信を取り戻して今季最終戦を戦うことができた。素晴らしい結果を残し、オフシーズンを迎えられる。正しい道を歩んでいると思う」

そしてレッドブルグループのマックス・フェルスタッペンが初のドライバーズタイトルを手にしたことについて「マックスにはおめでとうの言葉を贈りたい」と祝福の言葉を口にしている。

角田は「本当にシーズンを通して大変な戦いだった。彼はこの結果に値すると思う。ホンダF1最後のレースで最高の結果を残してくれたマックスに感謝したい」と語り、フェルスタッペンの初タイトル、そしてホンダとしての30年ぶりドライバーズタイトル獲得を喜んだ。

21戦を消化して6度の入賞、20ポイントを手にしていた角田。最終戦のアブダビGPでは自己ベストの4位入賞を果たし、12ポイントを加えた。これで角田は7度の入賞、32ポイントの総合14位でルーキーイヤーを終えることになった。

アブダビGPでは金曜から土曜、そして日曜の決勝に至るまで、各セッションで存在感を示した角田。決勝でも十分なレースペースを示し、終盤にはボッタスを抜いて4番手のポジションを手繰り寄せるなど、2021年の最終戦で大きな躍進を見せた。

ホンダF1活動終了となる重要な一戦で明確に結果を示したこともあり、角田にとっては自信を深めてF1初年度を終えることができたようだ。

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