角田裕毅「カナダに行くのは初めて…F1のゲームでよく走ったコース」前レースは失意の結果も、第9戦での巻き返しに意欲｜F1

アルファタウリの角田裕毅が、2022年第9戦カナダGPに向けて意気込みを示している。

前戦のアゼルバイジャンGPで角田は8番グリッドからスタートし、一時は5番手までポジションを上げるも、レース中盤にリアウイングのDRSフラップが破損するというトラブルに見舞われた。これで日本人ドライバーにはブラック＆オレンジのスチュワード裁定が下され、ピットインしての修復がマストとなった。

アルファタウリのピットクルーはリアウイングを粘着テープで修復。だがこの作業で30秒以上ストップしたことから、角田は6番手から13番手まで大きく順位を落とし、そのままのP13でのフィニッシュとなった。

角田は「入賞を逃したこともあり、バクーでのレース結果をとても残念に思っている」と語り、ノーポイントに終わったアゼルバイジャンGPを悔やんだ。

「それでも週末を通してペースは良かったし、アゼルバイジャンでは競争力があるところを示すこともできた。カナダの週末に向けて、ポジティブな部分もあったと思っています」

「予選では明確に良かったし、ピエール（ガスリー）は5位フィニッシュで多くのポイントを獲得しました。自分はリアウイングの問題がなければ、6位フィニッシュだって可能だったと思っている。それだけにこの結果にはとてもガッカリしましたが、今週も進歩を続けたい」

そして第9戦カナダGPに向け、角田は「実はカナダに行ったことがないんです」とカナダ行きが初めてであることを明かしている。

「モナコとバクーに続き、モントリオールは一般的にグリップが低く、ハイスピードコーナーのある珍しいタイプのトラックです。そのため、バクーと同様にダウンフォースをある程度抑えめにして、直線スピードを稼ぐことになるでしょう」

「シミュレーターなどでしか体験していないコースではありますが、とても面白そうだと見ている。実は、F1のゲームではよく走ったコースなので、シミュレーターでドライビングする前から、どう走るべきかのアイデアは頭の中にありました」

「フリープラクティスで実際に走ってみて、それは明確になると思う。モントリオールは美しい街だと聞いていますし、訪れることを楽しみにしている。コース内外でどのようなものがあるのかを見てみたい」

カナダGPの舞台、ジル・ヴィルヌーウ・サーキットは2019年以来3年ぶりのF1開催となるため、2021年よりF1デビューした角田にとってはカナダ初入国＆同コース初走行となる。シミュレーターやF1のゲームでは走り込んでいたと明かしているが、現地での実走行でどこまで経験をカバーできるかが、角田にとって躍進のカギとなりそうだ。

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