今季、アルファタウリからF1デビューを果たした角田裕毅について『F1』公式が特集記事を組んでいる。「日本のレースセンセーション、角田裕毅が台頭。彼のキャリアにおけるキーパーソンは何を語ったのか」というタイトルで、日本人ドライバーのここまでの歩みに注目した。
「角田裕毅はスターになる可能性を秘めており、レッドブル、ホンダ、アルファタウリはそうなることを信じている。5フィート2インチ(158cm)の日本人ドライバーはF1デビュー戦でいきなりポイントを獲得し、アグレッシブなスタイルを見せた。それ以降トリッキーな時期も続いたが、最近のレースを見る限り、彼はコーナーを曲がり切ったようだ」
レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコ氏がホンダの山本雅史氏に「速いドライバーはいないか?」と尋ね、3人の推薦があり、ハンガロリンクでテストを行った。その中でマルコ氏は際立った才能を示した角田を高く評価したという。
記事ではF3時代のイエンツァーモータースポーツ、アンドレアス・イエンツァー代表、F2時代のトレヴァー・カーリン代表と、それぞれ恩師のエピソードを交えつつ、アルファタウリのフランツ・トスト氏のコメントも紹介した。
「F3でユウキに感銘を受けたよ。彼は本当に素晴らしい仕事をしていた。なぜなら、日本からヨーロッパに来るということはとても難しいことなんだ。まったく異なる文化で、彼はレーストラックを知らず、マシンも知らずにこの場に飛び込んできた。これらのさまざまな要因を考慮しても素晴らしい仕事ぶりだった。ユウキは最初から非常に競争力があり、F3の初年度からレースで優勝していた。とても印象的だったよ。ウェットでのペースも素晴らしいものがあった」
F2時代の代表カーリン氏はマルコ氏からレッドブルジュニアチームのドライバーを推薦される際、リアム・ローソンかユーリ・ヴィップスだと思っていたとのこと。そこで名前が出たのは、角田という日本人ドライバーだった。角田はカーリンのマシンを駆り、F2初年度で年間3位となり、F2在籍1シーズンのみでF1に昇格したのは周知のとおり。
マルコ氏は「彼は準備ができていると確信していたから、F2にチャレンジさせてみた。チャンピオンシップでは最初(ミック)シューマッハばかりが話題になっていたが、ユウキはより速さを見せた。彼がF1に昇格すべきドライバーであることは確かだった。カーリンが抱えていたいくつかの問題によって不運なレースもあったけどね」と証言している。
記事では角田のパーソナリティにも注目し、アルファタウリでは僚友ピエール・ガスリーと良好な関係を築いていると強調。そしてF2時代の同僚であるユアン・ダルバラともいい関係だったとカーリン氏が明かしていたという。
その一方で、角田がF1デビュー後に見せたフリー走行での不用意なクラッシュ、無線での乱暴な言葉遣いについても触れつつ、短所も改善の兆しを見せているとしたうえで、大きな成長を見せていると強調した。
「角田のキャリアはこれまで、ミスなどを修正しながらゆっくりと成長してきた。新しいチャンピオンシップにチャレンジをして、その都度アプローチを変えながら周囲に適応。そのパターンが形成されてきた」
「それはF1にも当てはまるようだ。イスタンブール(トルコGP)とオースティン(アメリカGP)ではターニングポイントになる何かを示した。彼は明確に冷静さを保っており、チーム無線でネガティブな言葉を口にすることもなかった。これまでレッドブルグループでは多くのドライバーが、あまり時間を与えられずに見切りをつけられてきた。だが日本人ドライバーは才能を示し、来季の契約も手にした。マルコとトストの両方が今や彼のファンとなっている」
そして角田について「今、彼がすべき課題はレッドブル、ホンダ、そして日本からの大きな期待に応えること。彼にとって何より重要なのは、与えられた機会を最大限活用し、安定して目標を達成していくことだ」と記し、今後の躍進に期待を寄せている。
F1デビューシーズンから多少の浮き沈みはあったものの、第17戦アメリカGPを終えた時点で6度の入賞、20ポイントを手にしている角田。ルーキーイヤーながら存在感を示していることもあり、F1公式も角田のここまでの歩み、そのキャラクターに注目している模様だ。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月26日(金) ~27日(土) | 3月28日(日) |
第2戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月16日(金) ~17日(土) | 4月18日(日) |
第3戦 | ポルトガルGP | 4月30日(金) ~5月1日(土) | 5月2日(日) |
第4戦 | スペインGP | 5月7日(金) ~ 8日(土) | 5月9日(日) |
第5戦 | モナコGP | 5月20日(木) ~22日(土) | 5月23日(日) |
第6戦 | アゼルバイジャンGP | 6月4日(金) ~5日(土) | 6月6日(日) |
第7戦 | フランスGP | 6月18日(金) ~ 19日(土) | 6月20日(日) |
第8戦 | シュタイアーマルクGP | 6月25日(金) ~26日(土) | 6月27日(日) |
第9戦 | オーストリアGP | 7月2日(金) ~ 3日(土) | 7月4日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月16日(金) ~ 17日(土) | 7月18日(日) |
第11戦 | ハンガリーGP | 7月30日(金) ~31日(土) | 8月1日(日) |
第12戦 | ベルギーGP | 8月27日(金) ~28日(土) | 8月29日(日) |
第13戦 | オランダGP | 9月3日(金) ~ 4日(土) | 9月5日(日) |
第14戦 | イタリアGP | 9月10日(金) ~ 11日(土) | 9月12日(日) |
第15戦 | ロシアGP | 9月24日(金) ~25日(土) | 9月26日(日) |
第16戦 | トルコGP | 10月8日(金) ~ 9日(土) | 10月10日(日) |
第17戦 | アメリカGP | 10月22日(金) ~ 23日(土) | 10月24日(日) |
第18戦 | メキシコGP | 11月5日(金) ~ 6日(土) | 11月7日(日) |
第19戦 | サンパウロGP | 11月12日(金) ~ 13日(土) | 11月14日(日) |
第20戦 | カタールGP | 11月19日(金) ~ 20日(土) | 11月21日(日) |
第21戦 | サウジアラビアGP | 12月3日(金) ~ 4日(土) | 12月5日(日) |
第22戦 | アブダビGP | 12月10日(金) ~ 11日(土) | 12月12日(日) |