角田裕毅「ウェットでF1カーは初めて…ポイントのチャンスもあった」赤旗再開直後のスピンを悔やむ｜F1

アルファタウリの角田裕毅が第2戦エミリア・ロマーニャGP終了後、コメントを発している。F1の舞台でウェットコンディションを初めて体験したこともあり、ミスで結果を残せなかったと悔やんだ。

予選はQ1でクラッシュしたため最後尾の20番手スタートとなった角田裕毅。決勝のオープニングラップではニコラス・ラティフィのクラッシュですぐさまセーフティーカーが入る状況となったが、角田はこの間14位まで一気に順位をジャンプアップさせた。

そこから角田は一時ポイント圏内の10番手まで浮上するも、レース中盤の32周目、バルテリ・ボッタス＆ジョージ・ラッセルのクラッシュによりレースは赤旗中断となる。

中断からの再開直後、角田はタンブレロシケインのターン3でスピンを喫し、順位を15番手まで下げてしまう。その後、13番手までポジションを上げ、角田はフィニッシュチェッカーを受けた。ターン9のトラックリミットを数回違反したことにより、角田には5秒のタイムペナルティが科せられた。だが決勝順位に影響はなく、13位フィニッシュとなっている。

角田はレース後「赤旗の後でスピンをしてしまったのが本当に残念」とミスを悔やんでいる。所属先である『アルファタウリ』の公式メディアがその言葉を伝えた。

「僕自身、この結果にはとても失望していますし、チームに対してとても申し訳なく思っています」

角田は「ウェットでF1カーに乗るのは初めてで、とくに加速についてはとても注意が必要だと今回学びました」と述べ、雨天の中で初めてフォーミュラ1のマシンを駆り、少なからず戸惑いがあったと明かしている。

「ウェットコンディションでミディアムタイヤに変えてから難しくなりましたが、今回のレースではタイヤのコンパウンドが様々なコンディションでどのように機能するか、それを学ぶ絶好の機会となりました」

最後尾20番手スタートながら、中断時には10位まで浮上するなど、ポジションをジャンプアップさせたことも踏まえ「途中までのペースは良かったし、今日はもしかしたらポイントを手にできるチャンスもあったと思っています。今は学ぶことばかりですが、この経験を次のレースに持っていきたい」と発言。レース結果を悔やみつつ、次戦に向けて意気込みを示している。

レッドフラッグ再開後のタンブレロシケインではスピンを喫し、ポイント獲得のチャンスを逸して13位フィニッシュとなった角田。

次戦、第3戦ポルトガルGP（4月30日～5月2日）、第4戦スペインGP（5月7日～9日）と2週連続でグランプリが開催される。イベリア半島での2連戦で、20歳の日本人ドライバーは巻き返すことができるのか、注目が集まる。