ミック・シューマッハ、F1デビューシーズンに意気込む「目標を設定している…それをクリアしたい」｜F1

2021年、F1デビューを果たすミック・シューマッハがトップコンペティションへの意気込みを示した。ミックは『ESPN』の取材を通じて次のように述べている。

「フェラーリからは直接（F1での）目標を設定されているわけではないよ。でも自分としてはクリアしたい明確な目標を設定しているし、それを実現したい」

偉大な父ミハエルが現役時代に在籍したフェラーリとの縁もあり、ミックはフェラーリ・ドライバー・アカデミー所属。昨季はF2で年間1位となり、今季はハースからのF1デビューが決まった。

「フェラーリのキャリアサポートがあり、ここまでやってきた。F1のノウハウや情報を彼らから学び、自分のスキルにつなげることができたと思っている。それが昨季のF2ではとても役立ったと思う」

ミックがデビューするハースは昨季のコンストラクターズランキング9位であり、下から2番目となる。フェラーリのマッティア・ビノット氏も「ミックにとって厳しいデビューシーズンになるかもね」とメディアの前で見解を示していた。だがミックは謙虚な言葉をチョイスしながらも、ハースでの戦いに意気込みを示している。

「F1で大きなインパクトを示すことができたら、おのずと素晴らしいポジションへと進むことができると思っている。自分にとってできる限りのことをして、多くの人に注目してもらえるようになりたいね」

2020年のトスカーナ・フェラーリ1000GPでは父が2004年に駆ったチャンピオンマシン、フェラーリF2004でデモランをする機会があった。ミックは「かつてのマシンはドライビングのフィーリングが本当に素晴らしかった。これらの車体を操作する機会がもっとほしいよ。とりわけV10エンジン時代のマシンにもっと乗りたいね。2021年もそういう機会があったら良いね」と述べている。

ミックの父ミハエルは1991年、ベルギーGPでジョーダンからF1デビューを果たした。それから30年が経過した2021年、7度の王者ミハエルの愛息はどのようなF1デビューシーズンを送るのか、今後のF1界を背負う一人と称されているだけに、ミック・シューマッハの戦いぶりに注目したいところだ。