レッドブル代表「メルセデスとのギャップを埋めたい」ペレス採用の理由を説明｜F1

レッドブル代表のクリスチャン・ホーナー氏が、2021シーズンの打倒メルセデスに意欲を示している。

ホーナー氏はイギリス『Sky Sports』のインタビューでセルジオ・ペレスをレギュラードライバーに採用した理由について口にした。

「RB16B（2021年型のマシン）に大きな期待を抱いている。もちろんドライバーに対してもだ。マックス（フェルスタッペン）は新たなシーズンもやってくれるはずだ」

「そしてやはりメルセデスにプレッシャーをかけたい。そのギャップを埋めるため、レッドブルは2人のドライバーがすべてのシリンダーで、バランス良くエネルギーを生み出す必要がある。そのためにセルジオ（ペレス）が必要だと思ったんだ」

これまでF1で191戦戦ってきた経験豊富なメキシコ人ドライバー、ペレスを採用した理由について、次のように説明した。

「セルジオはF1で10シーズン戦ってきて、多くの経験を積んできた。もちろんライバルとして長年戦ってきたから、セルジオのことをよく知っている。彼はタイヤの使い方がとてもうまいし、変化するレースコンディションの特性をつかむ技術にも長けている」

「彼が加わることで、レッドブルに新たなダイナミクスがもたらされると思ったんだ。そして戦略的にも、多くのオプションをもたらしてくれるはず」

一方でペレスも『Sky Sports』に対して「可能ならマックスと同等の成績を残したいし、同じくらい勝ちたいとも思っている。だけど、優先すべきはレッドブルを再び頂点へと戻すことだ。うまくいったらきっとそれが実現できると信じている」と言及。かつてコンストラクターズ4連覇を果たした2010年～2013年以来の戴冠が夢だと公言している。

近年、レッドブルはダニエル・リカルドが去った後の2019年、2020年はセカンドドライバーの力不足を指摘する声が相次いだ。2021シーズンを前に、レッドブルはアレクサンダー・アルボンをリザーブに降格させ、レッドブル育ちではないペレスをレギュラードライバーとして迎え入れた。これまでトロ・ロッソで好成績のドライバーを昇格させてきたレッドブルにとって、外部育ちのベテランを迎え入れたことは異例中の異例となる。

経験豊富なペレスは新天地で相棒フェルスタッペンに匹敵する活躍を見せ、打倒メルセデスへの力添えができるのか。2021シーズン、メキシコ人ドライバーの活躍は大きな見どころとなりそうだ。