ミック・シューマッハ「マカオに似ている。壁にキスして赤旗が出るかも」次戦ジェッダ市街地コースを警戒｜F1

第21戦サウジアラビアGPに向け、ハースのミック・シューマッハが意欲を示している。

初開催のジェッダ・コーニッシュ・サーキットはジェッダ市内海沿いの市街地コースに新設されたトラックで、平均速度は250km以上の超高速サーキットになると言われている。

ドイツ人ドライバーは「このようなコースはリミットがとても近い。とくにレースでは高いレベルでの集中力が求められるだろうね」とコースの印象について言及した。ドイツ『SPEEDWEEK』に対して語っている。

「僕が最初にストリートサーキットを走行したのはF3時代、マカオのトラックだった。自分としては市街地コースがとても楽しかった記憶として残っているよ。そして次戦、ジェッダのコースは少しマカオのような要素を持っているね。似ていると思う」

「最も興味深いところは、ターン5から9にかけてのスピードだ。この区間がトラックの中で最も難しい部分になるんじゃないかな。ターン13のバンクカーブも楽しみだよ」

「現時点ではトラックはまだ路面が汚れているような状況だ。最初のフリープラクティスでどのようになるか見てみないといけないね。まだ最初の段階で十分に攻めることはできないかもしれない。今のところ、シミュレーターそのままのイメージで走ることは無理だろう」

シューマッハは「このコースはすべてにおいてとてもタイトだ。一瞬のミスが命取りになるね。壁にキスして（接触）赤旗中断という展開も起こるんじゃないかな」とクラッシュが起こる状況を憂慮している。

2021年、角田裕毅、ニキータ・マゼピンとともにF1のルーキーイヤーを戦ってきたミック・シューマッハ。パンデミックの状況で世界を転戦してきた印象を次のように回顧している。

「新型コロナウイルスは僕らの生活において、重要な部分にまだまだ影響を与えている。そのため、各国を回ったけれども、残念ながら多くのことを見たわけではない。メキシコとオースティン（アメリカ）では少しドライブする機会があったけどね。あとは、サンパウロでは、街を回る機会があってとても興味深かった」

「ただ、やはりこのご時世だから自由に動き回ったりすることができないんだ。もっと多くの新しい文化に触れることは自分にとって魅力的だけど、今はそれを我慢するしかない。F1ドライバーとして、すべきことを優先しているから、今は家でおとなしくすることも心から楽しんでいるよ」

地力で劣るハースのマシンを駆っていることもあり、今季ここまで最高位はハンガリーGPの12位とノーポイントのシューマッハ。だが将来のチャンピオン候補とも言われるミハエルの愛息子は、ドライバーとして着実に前進したルーキーイヤーを送ったようだ。

シューマッハはサウジアラビアGP、アブダビGPと今季残り2戦で、存在感を示すことができるのだろうか。

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