セルジオ・ペレス、レッドブルでの初走行に歓喜「特別な気持ちになったよ…夢が実現した」｜F1

レッドブルのレギュラードライバーとなったセルジオ・ペレスが、新天地で初テスト走行を行った。

ペレスが駆ったのはレッドブルの2019年型RB15。2シーズン以前のシャシーであれば制限がないことから、この車体で現地時間23日、イギリス・シルバーストンにて走行することとなった。

メキシコ人ドライバーはレッドブルでの初テストを終え、率直に大きな喜びを得たとコメントを発している。レッドブルが公式メディアで伝えた。

「レッドブル・レーシングでのテストを終え、今日は本当に素晴らしい日だったと言える。このシャシーに自分の名前が刻まれているのを見て、特別な気持ちになったよ。夢が実現したという実感が湧いてきた」

レッドブルのマシンは“空力の鬼才”ことエイドリアン・ニューウェイ氏の手掛けたシャシーにアップデートを重ねて現在に至っており、扱いが難しいとの声もある。だがペレスは次のように述べ、新チームへの順応にも気概を示した。

「もちろん僕は7シーズンにわたって異なるチーム（フォース・インディア＆レーシング・ポイント／現アストンマーティン）でマシンを扱ってきた。レッドブルの車体に慣れるのも、挑戦だと思っている。ただ、初日のフィーリングはなかなか良かったよ」

一方で「同じF1カーではあるけれど、ハンドルバー、グリップ、パワー、シートの座り心地とか（レーシング・ポイントとは）あらゆるところが異なる。意外と大きく違うものだね」と、少なからず驚きがあったとも明かしている。

「マシンに乗る機会がたくさんあるわけではない。（開幕戦の）バーレーンで良いパフォーマンスができるよう、少しでもこのマシンを体に馴染ませていきたい。ただ、今日のこの経験をしたことで、多くのものを得ることができたと思う。とても有意義な出来事だったよ」

昨季の第16戦サクヒールGPでは、キャリア史上最遅となる190戦目でのF1初優勝を果たしたペレス。即戦力として期待されるレッドブルでは、同僚マックス・フェルスタッペンとともに2021シーズンの優勝争いに加わることができるのか。新天地での躍進が期待されるところだ。