元王者ヒル氏「今季、ペレスはボッタスより上」レッドブル新加入のペレスを称賛｜F1

1996年のワールドチャンピオン、デイモン・ヒル氏が「今季、セルジオ・ペレスはバルテリ・ボッタスよりもレースペースで優位に立っている」との見解を示している。

2021年のF1は第6戦まで消化し、ドライバーズタイトルはマックス・フェルスタッペン（105ポイント）vsルイス・ハミルトン（101）の一騎打ちとなっている。69ポイントのペレスが3位に続き、メルセデスのセカンドドライバーであるボッタスは47ポイントで6位と、トップから離されている状況だ。

ヒル氏は『F1 Nation』のポッドキャストを通じて「ペレスは良い形で流れに乗っている」と述べ、メキシコ人ドライバーに賛辞を贈った。

「彼は強さと自信を手にしつつある。チームの中でもペレスはきっちり役割をこなしているね。基本的にドライバーは移籍して異なるマシンに乗ると、順応するまで時間がかかるものだ」

「だけどペレスが見せているパフォーマンスは確かなものだ。実際に予選ではそうではないと思えても、決勝でしっかりとポジションを押し上げてくる。これは力を有している裏付けと言える」

一方で不振のボッタスについては「だがボッタスはどうだろう。予選であまりうまくいかず、決勝でもそのまま沈んでいく場面があまりにも多い。ペレスとは逆の現象が起こっている。今季、ペレスはボッタスより上の順位で終えることになるかもね」と語った。

「このレースペースの違いは今後大きな差につながる可能性が高い。ペレスは経験豊富で、コックピットでは常に落ち着いている。そしてレースでは明確な強さを見せているね。レッドブルは正しい方向へ向かっている」

2014年からドライバーズタイトル、コンストラクターズともにメルセデスが7連覇を達成している。今季、2021年は第6戦終了時点でレッドブルがメルセデスを上回る状況となっている。メルセデスの8連覇を阻むうえで、レッドブル新加入のペレスが大きな役割を果たすことになるかもしれない。