経歴
父と同じくマクラーレンからF1デビュー
1992年生まれ、デンマーク国籍のケビン・マグヌッセンは、元F1ドライバーであるヤン・マグヌッセンを父に持つ2世ドライバー。
幼少期よりカートに親しみ、2008年のフォーミュラ・フォードで初年度から王者となる。その後フォーミュラ・ルノーを経て、2010年にはマクラーレンの育成プログラムに参加。ドイツF3、イギリスF3を経由して2012年からはフォーミュラ・ルノー3.5に参戦し、2年目の2013年にはシリーズチャンピオンに輝いている。
この年、マクラーレンのサードドライバーも務めていたが、2014年よりマクラーレンのレギュラードライバーになることが確定。父ヤンも1995年にミカ・ハッキネンの病欠によりマクラーレンからF1デビューを果たしており、親子二代でマクラーレンからF1デビューを果たすことになった。
迎えた2014年、マグヌッセンはデビュー戦のオーストラリアGPでいきなり3位フィニッシュ。2位入線のダニエル・リカルドが失格となったことに伴い、初戦の決勝で2位という快挙を果たした。だが名門マクラーレンはこの頃、メルセデスのパワーユニットを搭載しながらもマシンのポテンシャルはメルセデスやレッドブルに及ばず、中団グループの1角となりつつあった。マグヌッセンは2014年、この後表彰台に上がることができず、55ポイントのドライバーズランキング11位でシーズンを終えている。
マクラーレンのレギュラーは1年で終了
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そしてマクラーレンは2015年からフェルナンド・アロンソと契約を結んだことに伴い、レギュラーシートはジェンソン・バトン&アロンソというワールドチャンピオンの2台体制に。マグヌッセンはリザーブドライバーに降格となった。だが初戦のオーストラリアGPでは、アロンソの負傷に伴いマグヌッセンが代走で出走したものの、決勝ではフォーメーションラップ中にマシントラブルに見舞われスタートできず、そのままレースを終えている。
マグヌッセンはこの年、この1戦に挑んだのみでシーズン終盤にはマクラーレンから離脱することが決まった。
2016年2月上旬、ルノーと契約を結んだことが明らかに。ルノーのマシンは競争力に乏しい状況ではあったが、このシーズンのリタイアは21戦中3戦のみで、2度の入賞を果たす。シーズン7ポイントを獲得したがマグヌッセンはチームとの契約延長がまとまらず、1年でルノーから去ることになってしまう。
ルノーを1年で去り参戦2年目のハースへ
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そして2017年、マグヌッセンは前年からF1に参戦していたハースに加わることとなる。初年度は19ポイントでシーズン14位だったが、ハース2年目の2018年は11度の入賞を果たし、56ポイントを獲得してドライバーズラインキング9位となった。
2019年はなかなか上位争いに加わることができず、20ポイントで16位だった。そして翌2020年は第3戦ハンガリーGPで10位入賞を果たすも、シーズンを通じてポイント獲得はこのレースのみ。1ポイントの総合20位でシーズンを終え、2020年限りでハースから去ることになった。
一時は離脱も古巣ハースからF1の舞台へ
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結果的にウラルカリ社の後押しを受けたニキータ・マゼピンに太刀打ちできず、2020年限りでシートを失ったマグヌッセン。2021年はウェザーテック・スポーツカー選手権やインディカーなど、異なるコンペティションで戦うことになった。
だが2022年2月24日、ロシアのウクライナ侵攻により、ここから状況が大きく変わる。ハースはロシア・ウラルカリ社とのスポンサーシップ終了、そしてマゼピンとの契約についても解消することを3月5日発表した。
後任候補としてはピエトロ・フィッティパルディのレギュラー昇格もうわさされていたが、3月9日になってハースはマグヌッセンと複数年契約を結んだことを公表。デンマーク人ドライバーは、2年ぶりにハースへの出戻りとなり、ミック・シューマッハとのコンビでF1で再び戦うことになった。
ハース復帰で存在感を示し、2022年はPPも獲得
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そして2022年シーズン、マグヌッセンはいきなり初戦のバーレーンGPで7番グリッドを獲得すると、決勝では5位入賞を果たす。その後も僚友ミックよりも明確に速いところを常時アピール。さらにはマシンを壊さない安定感を見せ、要所で入賞をつかんでいく。
圧巻だったのは第21戦サンパウロGPだろう。予選では不安定な天候状況の中、Q3セッション中盤でその時点のトップタイムをマーク。この直後、セッションは中断となるとともに雨が強まる状況となった。結果的にマグヌッセンのタイムがそのままポールポジションとなり、マグヌッセンはキャリア初のPPを手にした。スプリントレースでは8位となり、決勝では惜しくもリタイアとなったが、デンマーク人ドライバーが大いに存在感を示した一戦となった。結局25ポイントを稼ぎ、マグヌッセンは総合13位でシーズンを終えた。
2023年は3度の10位入賞で19位と低迷
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2022年の僚友、ミックが安定さを欠いたこともあり、ハースは堅実なベテランを呼び戻す方向にシフトした。2023年はニコ・ヒュルケンベルグがレギュラーシートを獲得し、マグヌッセン&ヒュルケンベルグのベテランコンビで、新たなシーズンへと挑んだ。
だが同年のハースは前年に比べてもポテンシャル不足が顕著で、なかなか中団勢での争いに加わることができず。シーズン途中のアップデート投入も劇的改善には至らず、結局マグヌッセンは3度の10位入賞が精一杯。3ポイントのみで総合19位という成績に終わった。
2024年に入り、ハースはギュンター・シュタイナー代表が解任となり、その後任として新代表は小松礼雄氏となった。コンストラクターズ最下位からどこまで巻き返せるのか、その責務が今季マグヌッセン最大の役割となる。
プロフィール
ケビン・マグヌッセン
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1992年10月5日生まれ|デンマーク国籍|マクラーレン(2014~2015)、ルノー(2016)、ハース(2017~2020、2022~)
通算成績(2024年開幕時点)
- 出走/164回
- 優勝/0回
- PP/1回
- FL/2回
年 | チーム名 | 勝利数 | 年間成績 |
---|---|---|---|
2014年 | マクラーレン | 0勝 | 11位 |
2015年 | マクラーレン | 0勝 | ― |
2016年 | ルノー | 0勝 | 16位 |
2017年 | ハース | 0勝 | 14位 |
2018年 | ハース | 0勝 | 9位 |
2019年 | ハース | 0勝 | 16位 |
2020年 | ハース | 0勝 | 20位 |
2022年 | ハース | 0勝 | 13位 |
2023年 | ハース | 0勝 | 19位 |
2023年の成績
- 年間:3ポイント/19位
- 優勝/0回
- PP/0回
- FL/0回
レース名 | 決勝順位 |
---|---|
第1戦バーレーンGP | 13位 |
第2戦サウジアラビアGP | 10位 |
第3戦オーストラリアGP | 17位 |
第4戦アゼルバイジャンGP | 13位 |
第5戦マイアミGP | 10位 |
第6戦エミリア・ロマーニャGP【中止】 | |
第7戦モナコGP | 19位 |
第8戦スペインGP | 18位 |
第9戦カナダGP | 17位 |
第10戦オーストリアGP | 17位 |
第11戦イギリスGP | Ret. |
第12戦ハンガリーGP | 17位 |
第13戦ベルギーGP | 15位 |
第14戦オランダGP | 16位 |
第15戦イタリアGP | 18位 |
第16戦シンガポールGP | 10位 |
第17戦日本GP | 15位 |
第18戦カタールGP | 14位 |
第19戦アメリカGP | 14位 |
第20戦メキシコGP | Ret. |
第21戦サンパウロGP | Ret. |
第22戦ラスベガスGP | 13位 |
第23戦アブダビGP | 20位 |
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 2月29日(木) ~3月1日(金) | 3月2日(土) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月7日(木) ~8日(金) | 3月9日(土) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月22日(金) ~ 3月23日(土) | 3月24日(日) |
第4戦 | 日本GP | 4月5日(金) ~ 6日(土) | 4月7日(日) |
第5戦 | 中国GP | 4月19日(金) ~ 20日(土) | 4月21日(日) |
第6戦 | マイアミGP | 5月3日(金) ~ 4日(土) | 5月5日(日) |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月17日(金) ~ 18日(土) | 5月19日(日) |
第8戦 | モナコGP | 5月24日(金) ~ 25日(土) | 5月26日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月7日(金) ~ 8日(土) | 6月9日(日) |
第10戦 | スペインGP | 6月21日(金) ~ 22日(土) | 6月23日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 6月28日(金) ~ 29日(土) | 6月30日(日) |
第12戦 | イギリスGP | 7月5日(金) ~ 6日(土) | 7月7日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月19日(金) ~ 20日(土) | 7月21日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 7月26日(金) ~ 27日(土) | 7月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 8月23日(金) ~ 24日(土) | 8月25日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 8月30日(金) ~ 31日(土) | 9月1日(日) |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月13日(金) ~ 14日(土) | 9月15日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月20日(金) ~ 21日(土) | 9月22日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月18日(金) ~ 19日(土) | 10月20日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月25日(金) ~ 26日(土) | 10月27日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月1日(金) ~ 2日(土) | 11月3日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月21日(木) ~ 22日(金) | 11月23日(土) |
第23戦 | カタールGP | 11月29日(金) ~ 30日(土) | 12月1日(日) |
第24戦 | アブダビGP | 12月6日(金) ~ 7日(土) | 12月8日(日) |