ハミルトン「優勝争いできる位置にいない」開幕を前に悲観的なコメント…本当なのか、はたまた口三味線か｜F1

バーレーンプレシーズンテストの内容を受け、7度の王者ルイス・ハミルトンが「我々は最速ではない」と悲観的なコメントを発している。

10日～12日に3日間行われたバーレーンプレシーズンテストでは、メルセデスがサイドポッドを極小にした上で、サイドポンツーンの張り出しをほぼ無くした“ゼロポッド”という新形状のカウルを持ち込んだ。空力的にも革新的であり、その効果はいかなるものかと大いに注目を集めたが、メルセデスはマシン全体が縦揺れするバウンシングの傾向が強く、安定して速いタイムを出すことができなかった。

ハミルトンも3日目は前半セッションの4時間を担当したものの、ベストタイムの1:36.217は17番手。この日トップタイムのマックス・フェルスタッペンがマークした1:31.720とは4.5秒もの差がある

12日の会見でイギリス人ドライバーは「今のところ、まだまだすべきことがたくさんあるよ」と発言。テストの内容にネガティブな言葉を口にした。

「誰もがこの状況を理解していることだろう。現時点で我々が最速でないことは誰の目にも明らかだ。おそらくフェラーリが最速で、それを追うのがレッドブル、もしくは僕らメルセデスとマクラーレンだと思えるね」

革新的な“ゼロポッド”についても「我々はまだベストの状態を見つけられていない。そこを探るためにはまだまだ時間が必要だ」と現時点では機能性が高まっていないことを嘆いた。

「みんながいろんなことを言っているようだね。でも現時点で今季の状況は昨年までとかなり違う。明らかに今の段階で語るには時期尚早だと思うけど、現時点で僕らは優勝争いができる位置にいない」

「マシンには改善の余地が多くあり、僕らはそこに向けて引き続きアップデートしていく必要がある。様々な問題をクリアにして、いかにして効率的な状態へと持ち込めるか、その点を修正し続けていくしかない。それが、僕らが今取り組んでいることだ」

3日目の午後はメルセデスのジョージ・ラッセルが1:32.759の5番手タイムを叩き出したが、それでも最速のフェルスタッペンからは1秒落ちだった。

果たしてハミルトンが言うとおり、今季メルセデスは優勝争いを演じるだけの力がないのだろうか。それとも、開幕前にブラフを張り、口三味線を仕掛けているのか。

3月18日～20日の開幕戦バーレーンGPで、その真相は明らかになる。

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