レッドブル代表「オプションを確保している」来季ウィリアムズ行き、アルボンの将来復帰を示唆｜F1

2022年、ウィリアムズのレギュラードライバーとなったアレクサンダー・アルボンは、将来的にレッドブルに帰還する可能性があるようだ。クリスチャン・ホーナー代表が証言している。

2021シーズンはセルジオ・ペレスのレッドブル加入によってレギュラーシートを失い、リザーブ降格となっていたアルボン。9月8日、同ドライバーは2022年、ウィリアムズのシートに収まることが公表された。

だが、メルセデスのパワーユニット供給先であるウィリアムズに、レッドブルジュニアプログラム出身のドライバーであるアルボンが収まるという構図に、少なからず驚きの声も上がっていた。

レッドブル側はアルボンをプログラムから解放する形でウィリアムズ行きを容認したようだが、その関係性は必ずしも途絶えたわけではない模様。代表のホーナー氏が『F1』に対して「レッドブルは将来のオプションも保持していて、アレックスとの関係を維持する」と述べている。

「アレックスとは2022年の終わりまで契約を結んでいる。だが我々がすべきことだと思ったのは、彼と将来のオプションを確保することだった」

「彼は舞台裏では常に素晴らしい仕事をしていた。もちろん2022年の車体開発についても、深く関わっているんだ。ウィリアムズとの契約書にサインした後も、シミュレーターに戻って夜遅くまでプログラムをこなしてくれたぐらいだよ」

ホーナー氏はアルボンの献身的な姿勢が印象深いと語っている。

「私が特に感銘を受けたのは、昨年のアブダビGP終了後のことだ。彼は来年のレギュラーシートを失うと聞き、その役割を冷静に受け入れた。それがあったから、我々も彼のF1復帰を後押ししたかった」

「2022年はアレックスが開発から外れるのは痛い。だがユーリ・ヴィップスやリアム・ローソンらは素晴らしい仕事をしているし、セバスチャン・ブエミとの契約も残っている。ジェイク・デニスもいい仕事を見せているね。それだけにレッドブルのシミュレーションチームはアドバンテージがあると見ているよ」

2022年はウィリアムズからF1のレギュラードライバーとして復帰することが決まったアルボン。だがホーナー氏が語ったように、2023年からはレッドブルの傘下へと再び戻るオプション契約があるようだ。

一方で角田裕毅もアルファタウリから2022年にF1で2季目へと挑むことになったが、2023年以降のシートが安泰というわけではない。レッドブル復帰が有力のアルボンだけでなく、前述のヴィップスやローソンが今後スーパーライセンス取得条件をクリアする可能性も十分に考えられる。

それだけに角田裕毅にとっても、2022年はアルファタウリで真価の問われるF1参戦2年目となりそうだ。

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