ノリス、フェルスタッペンの初タイトルを祝福も「最高のマシンでなくとも王者になった」 レッドブルよりメルセデスが上との見解｜F1

マクラーレンのランド・ノリスが、2021年シーズンのタイトルレースについて自身の見解を示している。

マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンによるタイトル争いは最終戦までもつれ、第22戦アブダビGPでドライバーズタイトルを決することに。レース終盤までハミルトンが圧倒的有利と思われたが、53周目にセーフティーカーが入ると状況が一変。このタイミングでソフトタイヤに交換したフェルスタッペンが、レース再開となった58周目のファイナルラップでハミルトンを抜いて逆転勝利。今季10勝目をマークして初のドライバーズタイトルを手にした。

ノリスは「マックスを祝福するよ。彼は今季、最高のマシンだったわけではないと思うけど、それでも王者になった。彼のドライビングは本当に素晴らしかった」と述べた。『RacingNews365』に対して語っている。

「このシーズン、メルセデスのほうがほとんどのレースで良いクルマに仕上がっていたと思う。マックスにとっては不運にも思えたけど、彼はミスがとても少なかった。マックスは仲良しの友人でもあるからね。個人的にも彼の戴冠は嬉しいよ」

「一方でルイスはこれまで何度もチャンピオンシップを勝ち取っているし、経験も豊富だ。そのルイスも素晴らしいシーズンを過ごしたと思う。あらゆることをトラック上で見せてくれたし、彼もまた王者としての戦いを披露したね」

なお、ノリスはアブダビGPの終盤についても言及。セーフティーカー中の57周目途中、ハミルトンとフェルスタッペンの間にいた周回遅れのマシンについて、ニコラス・ラティフィのマシン除去が完了したことからセーフティーカーの追い抜きが許された。この裁定により、ハミルトンとフェルスタッペンの差はなくなり、レースは直後のファイナルラップから再開となった。

この時周回遅れだったノリスは「最初は追い抜いてダメということだったのに、あの判断は驚きを伴った」と明かしている。

「ファイナルラップでレース再開となったけど、あの裁定は驚きだったよ。でも生放送で世界中のファンが見ていたから、最後に決着をつけさせる必要があったんだろう。それが公平だったかどうかは僕にとって判断し難い。ただ、最後まで戦った2人のドライバーをどちらも祝福したいよ」

結果的に2021年はレッドブルのフェルスタッペンが初のドライバーズタイトルを手にした形に。だが、彼らとトラック上で戦ったノリスからして、メルセデスとレッドブルのマシンを比較した場合、メルセデスのほうがポテンシャルは上だったと見ていた模様だ。

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