カーリン代表がアルファタウリ角田裕毅の成功を確信「ガスリーを脅かす存在になる」｜F1

2020シーズン、F2で角田裕毅が所属したカーリンのチーム代表、トレバー・カーリン氏が角田について賛辞の言葉を贈っている。

カーリン氏は『F2』の公式メディアを通じ、昨季所属した日本人ドライバーについて自身の見解を示した。

2019シーズンにF3で走行している角田を見た後、レッドブルチームのアドバイザーであるヘルムート・マルコ氏から「彼のことをカーリンに乗せるつもりはあるか？」と問われ、「ためらうことはなかった」と述べている。

「私はそれまで彼のことを詳しく知っているわけではなかった。だが、F3で並外れたレース運びを見せてね。それが採用の決め手になったんだ。彼を乗せて本当に良かったと思っているよ。F2はより激しさや対応力が求められるチャンピオンシップ。だが彼はそれさえも乗り越えた」

「彼がここまでレースにおける走行タイムを上げるスキルや、タイヤのマネージメント技術を習得していくとは思わなかったよ。それも並外れたレベルの早さでね。彼は予選で速かったし、一発のスピードは並外れていた。だがそれ以上に驚いたのはタイヤの使い方だね。我々が予想していたよりも多くの面で優れた習得技術を持っていた」

2020シーズン角田はF2で年間3位となり、新シーズンを前にスーパーライセンス取得条件をクリア。そして2021年からアルファタウリF1チームのレギュラードライバーになることが決まった。

カーリン氏は角田がトップコンペティションであるF1にふさわしい優れたドライバーだと強調した。

「彼は生まれながらにして速さを備えたドライバーだ。当然、F1でも成功すると思う。最初からF1でもテクニカルな要求を次々に求めるのは酷かもしれない。それでも彼は集中する時間がちょっとだけあれば、一気に多くのものを習得して大きな一歩を踏み出すと私は確信しているよ」

「おそらく2021年はシーズン中盤以降に速さを示し、ピエール（ガスリー）を脅かす存在になると思う」

2020シーズンはF2参戦1年で結果を残し、F1への昇格を果たした角田裕毅。古巣カーリンのチーム代表も非凡な才能を示した日本人ドライバーに大きな期待を寄せている。

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