リカルド「キャリア最高の瞬間」昨季モンツァでの勝利を回顧…規定変更の新シーズンには拮抗した展開を期待｜F1

マクラーレンのダニエル・リカルドが、2021シーズンを振り返りつつ、新たな2022シーズンへ意欲を示している。

これまでトロ・ロッソ、レッドブルでレギュラードライバーを務め、2019年から2シーズンはルノーに在籍。そして2021年、リカルドはカルロス・サインツの穴を埋める形でマクラーレンに加わった。

名門マクラーレンでは順応に苦しむ場面も散見されたが、第14戦イタリアGPでは2018年のモナコGP以来となる優勝を果たした。マクラーレンの僚友ランド・ノリスも2番手フィニッシュとなり、マクラーレンとしてワン・ツーを達成。また、名門マクラーレンとしてもこれは2012年以来、F1で9年ぶりの勝利となった。

リカルドはモンツァでの優勝を「自分のキャリアにおいて最高の瞬間であり、最高のレース、最高の勝利、最高の1日だった」と振り返っている。所属先マクラーレンのコメントを『F1』公式が伝えた。

「自分にとって2021年は浮き沈みもあったけど、新しい試みに全力でアタックしたという手応えがあるから、何も後悔していないよ。実際にそれ以上頑張れたはず、というような感覚も皆無だ。全力でなければ悔やむことだってあるかもしれないけど、自分の中でそのような印象はまったく無いからね」

「シーズンを通じて素晴らしい瞬間はいくつか思いつくけど、やはりモンツァを選ばざるを得ないね。レースに勝利したというだけではないんだ。応援してくれる皆さんの期待に応えることができた一戦だった。決して多くないチャンスをしっかりモノにしたという点でも、誇りに思えるレース」

新シーズン開幕を前に、オーストラリア人ドライバーは、もっと勝利のチャンスが生まれることに期待している。

「新しいレギュレーションもあり、マシンについては少なからず混乱を伴うはずだ。でもこれはF1にとって非常にエキサイティングなシーズンにもなるだろう」

「2022年はこれまで以上に異なるチーム、ドライバーが表彰台の頂点に立つことになるだろう。その扉が開かれるんじゃないかと期待している」

「多くのファンが望んでいることは、ハイレベルでありながら多くの競い合いが見られる拮抗した展開なんだ。前よりもオーバーテイクしやすくなるだろうし、各所で素晴らしい戦いを見ることができるはずだ」

2021年、リカルドはドライバーズランキング8位となり、マクラーレンとしてはフェラーリに及ばず年間4位となった。車両規定など多くのレギュレーション変更導入となる2022年は、さらに上のポジションを目指せるのか。各チームの力関係がまだ不明なだけに、新マシン発表、開幕前のテストが待たれるところとなる。

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