F1元王者ジャック・ヴィルヌーブ氏が、カナダの同胞であるアストンマーティン会長ローレンス・ストロール氏、その愛息子でありレギュラードライバーのランス・ストロールについて、批判的な見解を示している。
ランス・ストロールは第3戦オーストラリアGPの予選Q1終盤、ニコラス・ラティフィを追い抜いた後にスロー走行。ラインを変えながら走ったこともあり、ペースを上げて追い抜き返そうとしたラティフィと接触。ラティフィは大クラッシュとなり、予選セッションはすぐさま赤旗中断となった。
この事故を誘発したため、非があるストロールには同レースでの3グリッド降格ペナルティが科された。だが本人は「彼は不可解なエリアで僕を追い越そうとした。左、右と続くあの区間で追い抜こうとするなんて信じられない」と弁明した。
この一件は“カナダ人の大富豪ジュニア2人による接触事故”と一部メディアでクローズアップされたが、ヴィルヌーブ氏は『Formule1.nl』に寄稿しているコラムで「あれは恥ずべきクラッシュだった」と後輩ドライバーのストロールを糾弾している。
「オーストラリアGPの週末は、セバスチャン・ベッテルとランス・ストロールが多くのトラブルに巻き込まれていたね。多くのことが全然うまく進んでいない」
「そしてラティフィとのクラッシュを誘発したストロールは恥ずべきものだった。セッションの後に語った言い訳も、最も奇妙な説明だったと言える。明らかに彼はジグザグに走っていたし、ミラーを見ていなかったことも明白だ」
「同僚のベッテルもまだ順応性を示すことができなかったね。フェラーリ時代にもミスは見られたが、今季最初のレースでベッテルは失敗してしまった」
今季、第3戦までを消化して、ポイントを手にできていないのはアストンマーティンだけとなる。ヴィルヌーブ氏は、会長であるローレンス・ストロール氏の姿勢についても懐疑的な見方をした。
「チームはポイントを手にできず、今季は苦しい戦いを強いられることが不可避となっている。私が思うに、ビッグボスのローレンス・ストロールが何をしようとしているのかわからない点が問題じゃないかな。コンストラクターズランキングで最も下にいることと無関係ではないはずだ」
「彼はビジネスのやり方でF1チームも扱っている。そこには愛息子に対してF1のレギュラードライバーというポジションを与えたいという狙いも当然あるだろう。だがチームとしてはいい状況かと言ったらそうではない状況だ。F1のチームはアパレルや時計ブランドのようなものではない。会長は、チームのためになることを最優先していると思えないね」
「おそらくチームの雰囲気も良くないだろうし、ファクトリーもピリついているはずだ。ランス・ストロールはレーシングドライバーとして資質を疑われるような混乱を招いているんだから、彼は本当に歓迎されている存在だと思えない」
「アストンマーティンはまずまずのマシンを頑張って作ったとは思うよ。ただ、ポイントで上のウィリアムズやハースは、アストンマーティンよりも低予算でしっかりと修正してきている。一方でアストンマーティンは解決策を見出すことが困難になっている。会長は息子のためにチームを運営しているようなものだからね」
名ドライバー、故ジル・ヴィルヌーブの子として知られるジャック・ヴィルヌーブ氏は、1996年にF1デビューを果たし、翌1997年にはカナダ人として初のF1ワールドチャンピオンとなった。それだけにカナダ人ドライバー同士の接触を引き起こしたランス・ストロール、そしてアストンマーティンのローレンス・ストロール会長に対し、思うところがあるようだ。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月18日(金) ~19日(土) | 3月20日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月25日(金) ~26日(土) | 3月27日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 4月8日(金) ~4月9日(土) | 4月10日(日) |
第4戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月22日(金) ~ 23日(土) | 4月24日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月6日(木) ~7日(土) | 5月8日(日) |
第6戦 | スペインGP | 5月20日(金) ~21日(土) | 5月22日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月27日(金) ~ 28日(土) | 5月29日(日) |
第8戦 | アゼルバイジャンGP | 6月10日(金) ~11日(土) | 6月12日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月17日(金) ~ 18日(土) | 6月19日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月1日(金) ~ 2日(土) | 7月3日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 7月8日(金) ~9日(土) | 7月10日(日) |
第12戦 | フランスGP | 7月22日(金) ~23日(土) | 7月24日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月29日(金) ~ 30日(土) | 7月31日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 8月26日(金) ~ 27日(土) | 8月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 9月2日(金) ~3日(土) | 9月4日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 9月9日(金) ~ 10日(土) | 9月11日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月30日(金) ~10月 1日(土) | 10月2日(日) |
第19戦 | 日本GP | 10月7日(金) ~ 8日(土) | 10月9日(日) |
第20戦 | アメリカGP | 10月21日(金) ~ 22日(土) | 10月23日(日) |
第21戦 | メキシコGP | 10月28日(金) ~ 29日(土) | 10月30日(日) |
第22戦 | サンパウロGP | 11月11日(金) ~ 12日(土) | 11月13日(日) |
第23戦 | アブダビGP | 11月18日(金) ~ 19日(土) | 11月20日(日) |