角田裕毅「クリーンな走行ができなかった」金曜はモナコ特有のトラフィックに苦しむ…僚友ガスリーは「中団勢のトップに近づいている」と手応え｜F1

2022年の第7戦モナコGPのフリー走行2回目終了後、アルファタウリの角田裕毅がコメントを発している。

現地モンテカルロは路面温度が高く、FP1では54℃、FP2では53℃と、タイヤの消耗が激しいコンディションに。アルファタウリは中団グループでもコース特性次第では苦戦を余儀なくされるケースも散見されるが、FP1ではピエール・ガスリーが6番手タイムで角田が11番手。FP2ではガスリー7番手、角田が10番手と、ポジション的には入賞を狙えるペースでのラップタイムを刻んでいる。

角田は「とても困難な日になった。満足できるクリーンな走行が全然できなかった」とチーム公式メディアを通じて言及。モンテカルロ特有、トラフィックの多さがネックになったと振り返っている。

「FP1、FP2とも、両方のセッションではほぼすべてのラップでトラフィックに悩まされた。結果として十分なアタックラップができなかった」

「そしてFP2では新しいタイヤですぐさま大きなフラットスポットを作ってしまった。そのため、最初のスティントを予定より早く終えなければならなかった。土曜日はもっと良くなることを願っている」

「何が期待できるのかはわかっており、予選に先立って引き続き改善に努めていきたい。土曜のセッションに集中する必要がある」

一方で僚友ガスリーは「モナコでのパフォーマンスに満足している。このコースはいつ走っても難しいが、マシンのペースは十分にいいし、僕らアルファタウリは中団グループのトップに近づいている」と手応えを口にしている。

「まだ100％満足できているわけではない。それでもポジティブな傾向はあるし、その点はとても嬉しい」

「土曜日に向けてさらに一歩ずつ前進していきたい。モナコの予選は、明らかに簡単ではない。ショートトラックなので、多くのマシンがトラフィックに成り得るし、アタックラップの際には適切な場所を見つける必要がある」

「それでもレースペースは競争力を持っている。それをしっかりクリーンなアタックラップで結果に結びつけたい」

アルファタウリのチーフレースエンジニア、ジョナサン・エドルズ氏は「ここモナコで初日にすべきだったことは、マシンを少しでも長く軌道に乗せることだった。ドライバーに安定したプラットフォームを提供することを狙っていた」と金曜のプログラムを振り返っている。

「モナコではストリート特性のセットアップなど、未知数な部分を探る必要がある。ピエールとユウキともにドライビングが簡単ではないトラックだが、全体的なセットアップは両方のプラクティスセッションで良い可能性を示している」

「特にタイヤの温まる前は、ターン1の飛び込みとブレーキングが大きな挑戦になる。ユウキはFP2の序盤、ミディアムタイヤでフラットスポットを作り、振動が大きすぎて十分なデータを取ることができなかった。それでもその後は良いラップタイムで周回することができた。ここ、モナコは予選結果がすべてだし、少しでもいいグリッド獲得できるようにデータをしっかり見ていきたい」

モナコGPの舞台、現地モンテカルロは日曜の決勝で雨天になるのではないかとの天気予報が出ている。トラック上でオーバーテイクを仕掛けるのが難しいというコース特性でもあるため、土曜日の予選では少しでも前のグリッドを得ることが好結果に直結する。角田はFP3で修正を進め、良い形で予選に臨みたいところだ。

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