角田裕毅をアルファタウリ代表トスト氏が絶賛「競争力を備えている…驚きを生む存在」｜F1

アルファタウリのチーム代表フランツ・トスト氏が、新シーズンに向けての意気込みを示した。

イタリアメディア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで、トスト氏は自チームのレギュラードライバーであるピエール・ガスリー、角田裕毅について言及している。

昨季、第8戦イタリアGPでキャリア初優勝を果たしたガスリーについては「彼がここにいることはとても良いことだと思う。新シーズンも2020年と同様に素晴らしいパフォーマンスを見せたら、おそらくレッドブルや他の競争力あるチームへと行くチャンスがあるだろう」と述べている。

ガスリーにとってはレッドブル再昇格はかなわず、アルファタウリ残留が確定。一方でレッドブルは即戦力としてベテランのセルジオ・ペレスを迎え入れた。だがトスト氏は「ピエールは成功する資質をすべて備えている。彼はこのチームを愛しているし、我々もみんなピエールのことが大好きなんだ。もちろん、昨季の優勝は（ルイス）ハミルトンのミスによる産物だったことは承知している。だが2021年はもっと戦える状況になると信じているよ」と述べ、さらなる活躍に期待を寄せている。

一方、F1昇格となった日本人ドライバー角田については、次のように述べ、その成長ぶりに舌を巻いた。

「裕毅については昨年11月にはイモラでテスト走行を行い、（12月には）アブダビでも若手の公式テストを行った。今年に入ってからはイモラで再び走り、ミサノでも周回を重ねたね。今のところ、裕毅は開幕のバーレーンまで3500km～4000kmほど走り込むことになるだろう」

「それにしても彼に対しては驚きの連続だよ。F1のルーキーにとって重要な要素は、エンジニアの情報をいかにマシンコントロールへつなげることができるかなんだ。裕毅は早くも素晴らしい仕事ぶりを見せているね。テストではスピンもクラッシュもせず、優れたラップを刻んでいる。トラック内でのバトルも得意としているし、彼はレースにおけるテクニックも有している。すでに競争力を備えていることを示しているよ。もし我々が昨季よりも（上位勢と）戦える力を備えていたとしたら、彼は驚きを生む存在になるだろう」

今季F1デビューを迎える角田に対して、アルファタウリはイモラ、ミサノなどで積極的にテストを行い、走行実績を積ませている状況。チーム代表のトスト氏は新シーズンへの意気込みを示しつつ、ルーキー角田に対して大きな期待を寄せている。

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