アルピーヌ幹部が角田裕毅の成長を警戒「アルファタウリは途中まで一人しかいなかったようにも見えたが…」｜F1

第19戦サンパウロGPを前に、アルピーヌの幹部がライバルチームであるアルファタウリに対し警戒心をあらわにした。その中で、シーズン途中から存在感を示している角田裕毅についても言及している。

第18戦メキシコGPを終えた時点で、コンストラクターズランキング5位はアルピーヌの106ポイント。ランキング6位は同じく106ポイントのアルファタウリと、横並び状態になっている。

アルピーヌのスポーツディレクター、アラン・ペルマン氏は「アルファタウリは我々よりも速いマシンを持っている」とライバルチームの現状について述べた。『Racefans』に対して語っている。

「ここしばらくの戦いを見る限り、アルファタウリは明確に速くなっている。自分たちは予選でQ3に進出することさえ難しくなっているんだ。明らかに競争力を備えている証だろう」

ペルマン氏はアルファタウリとのライバル関係について、角田裕毅の成長ぶりが一つ懸念になっていると明かした。

「アルファタウリはオースティン（アメリカGP）までドライバーが一人しかいなかったようにも見えたが、今ではそのパワーバランスが再構築され、現在は2人で有効的な戦いをしている。実際に彼らは直近の2レース（アメリカGP、メキシコGP）で両方が予選Q3へと進出している。彼らを上回るためにはできる限り手を尽くさなければいけないね」

実際には第16戦トルコGPから直近3レースで予選Q3進出を果たしている角田。第18戦メキシコGPではパワーユニット交換でのグリッド降格が決まった中、予選Q2でソフトタイヤを履いて最初のアタックで全体3番手タイムを叩き出し、Q3進出をほぼ確実なものとした。同レース予選Q2のラストアタック、そしてQ3でも角田は僚友ピエール・ガスリーの周回をけん引し、チームのために尽力している。

角田はメキシコGP決勝の1周目、混乱に巻き込まれる形で早々にレースを終え、サマーバケーション明けでポイントを手にしたのはアメリカGPでの9位フィニッシュのみとなっている。それでもライバルチームであるアルピーヌ幹部からして、シーズン終盤に差し掛かって角田が見せている成長ぶりは、頭を悩ませる要因となっている模様だ。

ドライバーズタイトルではマックス・フェルスタッペンvsルイス・ハミルトン、コンストラクターズタイトルではレッドブルvsメルセデスの一騎打ちとなっているが、コンストラクターズランキング5位争いのアルピーヌvsアルファタウリも大きな見どころとなる。その勝負の行方を大きく左右するのは、残り4戦ルーキー角田裕毅の活躍次第と言えるのかもしれない。

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