マーク・ウェバー氏「彼の才能は傑出していた」F2王者ピアストリが来季のF1レギュラーシートを獲得できず不満｜F1

元F1ドライバーのマーク・ウェバー氏が、今季F2チャンピオンのオスカー・ピアストリが来季、F1レギュラーシートを獲得できなかった状況について「時間を無駄にしてしまう」と危惧している。

2021年のF2はプレマのピアストリが年間6勝をマークし、252.5ポイントで総合優勝を果たした。なお、ドライバーズランキング2位はプレマの僚友ロバート・シュワルツマンで192ポイント。ランキング3位は183ポイントのチョウ・グアンユーとなり、ピアストリは2位を60ポイント以上突き放しての戴冠となった。

だが結果的に来季F1のレギュラーシートに収まったのは、F2で3位だった中国人ドライバー、チョウ・グアンユーのみという状況に。F2ではルーキーながら突出した速さを示したピアストリだったが、F2王者は来季F1のシートを手にできず、アルピーヌのリザーブドライバーを務めることになっている。

この状況についてオーストラリアの大先輩、ウェバー氏は「オスカーが成し遂げたことは明らかに突出していた。彼にF1のシートが与えられなかったのはやはり納得できないよ」と主張している。オーストラリア『Speedcafe』に対して語った。

「オスカーがF2で見せた才能は傑出している。だが彼はF1のレギュラードライバーになれなかった。傲慢でもなんでもなく、彼はF1で走るべきドライバーだと私は思う。F2の王者にはF1へ昇格できる枠があっても良かったのではないかと思うよ。これでオスカーは無駄な時間を介することになる」

「もちろんフォーミュラの各カテゴリーがシステムとして機能していることは承知している。ステファノ・ドメニカリ（F1のCEO）がこの向こう側にいて、この件を認識しているはずだ。ジュニアカテゴリーの成果はやはり最大限尊重されるべきであり、アルピーヌも何が必要なのかわかっている」

「オスカーはF1のシートが与えられるべき最優先のドライバーだ。近年、ここまで豊かな才能を持った人物は他にいなかったし、もしシートが空くようなことがあれば、彼にはレギュラードライバーのポジションが与えられるのが当然だと思う」

2020年シーズン、F2で戦った1位ミック・シューマッハ、3位角田裕毅、5位ニキータ・マゼピンの3名が翌年F1のシートに収まった。続く2021年シーズン、ピアストリがF2で突出した才能を示したにも関わらず、結局年間3位の中国人ドライバー、チョウ・グアンユーがアルファロメオのシートを手にする形に。

ウェバー氏は同胞の後輩ピアストリがF1のレギュラードライバーになれなかったことについて、一定の理解を示しつつも不条理だと主張している。

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