角田裕毅、グリッド降格ながらメキシコGPで3戦連続のQ3進出「チームメイトのサポートが重要だった…決勝ではポイント圏内を目指す」｜F1

F1第18戦メキシコGPの公式予選を終え、Q3で9番手、決勝17番グリッドからのスタートとなる角田裕毅がコメントを発した。アルファタウリの公式がその言葉を伝えている。

「今日のパフォーマンスについて、全体的に満足しています。予選の主な目標は、明日のレースでペナルティが課せられるため、チームメイトをサポートすることでした。コンストラクターズチャンピオンシップで5位の戦いを続けるなかで、チームとしても本当に良い内容だったと思う」

「今週末はペースが上がっていることを示したと思います。明日はレースで前進し、ポイント圏内まで押し上げられるよう頑張りたい」

角田は今回パワーユニット交換によりグリッド降格が決定。それでも予選Q1を危なげなく突破すると、Q2では最初のアタックでソフトタイヤながら全体3番手タイムを出し、早々にQ3進出をほぼ確実なものとした。

Q2のラストアタックで角田はピエール・ガスリーの前方を走り、僚友へのスリップストリームをアシスト。Q3でも角田はガスリーのけん引役でサポートした。Q3のラストアタックではピットに戻る途中、角田が後方から迫ってきたセルジオ・ペレスを避けるためにセクター3でコース外に。するとペレスもレースラインから外れ、ペレスのアタックは失敗。さらに後方からきたマックス・フェルスタッペンも速度を緩める事態に。レッドブル勢はベストラップを刻むことができず、3＆4番手で予選を終えている。

角田は、Q3において9番手だった。今回は角田のほかにランド・ノリス、エステバン・オコン、ランス・ストロールがパワーユニット交換で最後尾スタートとなるが、この4人の中で最も前の順列で予選を終えたこともあり、角田は決勝で17番手スタートとなる。

角田は予選終了後、チーム公式とは別に自身のSNSで「あの状況でそれ以上のことは何もできないよ……」とメッセージを発信している。

この言葉を受け、メルセデスF1チームの公式SNSが反応し「頭を上げて、ユウキ。ヘイターズの言葉に気を落とすことがないように」とフォローした。

そしてF2でともに戦った昨季のF2年間2位、カラム・アイロットも「あの場面で君は悪くないよ。きっと明日はいい日になるさ」と日本人ドライバーに労いに言葉をかけている。

また、角田は「エンジン交換ペナルティーを受けるので、今日はチームメイトへのアシストを心がけました。マシンには良いペースがあるし、チームのチャンピオンシップのためにも、明日は後方から着実に追い上げてポイントを圏内を目指します」と記し、決勝の戦いに照準を定めた。

決勝では17番手スタートとなる角田。FP1～3、公式予選と一発の速さ及び安定したレースペースを示していたこともあり、メキシコGP決勝レースでは後方からどこまで追い上げることができるのか、注目される。

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