2021年のF1最終戦、第22戦アブダビGP決勝が現地時間12日行われた。
同一ポイントで迎えたマックス・フェルスタッペンvsルイス・ハミルトンの最終決戦は両者がフロント・ローからスタートするも、ミディアムの2番手ハミルトンが良い蹴り出しを見せ、ターン1にトップで飛び込む。
2番手フェルスタッペン、3番手セルジオ・ペレスの順番となるが、1周目のターン6でフェルスタッペンがインを突いて飛び込む。ハミルトンは押し出されてレースライン外からコースに復帰するも、順位は入れ替わらず、ハミルトン、フェルスタッペンの順番でオープニングラップを終えた。ハミルトンとフェルスタッペンの一件はお咎め無しでレース続行との裁定となっている。
8番手スタートの角田裕毅はバルテリ・ボッタスを抜いて7番手に浮上し、6番手シャルル・ルクレールを追いながら戦況が進む。
トップのハミルトン、2番手フェルスタッペンの差はほぼ2秒前後を保ちながら周回を重ねる。ソフトのフェルスタッペンはタイヤの消耗が目立ち、一方でミディアムの先頭ハミルトンはファステストラップを連発しながら走行し、13周目には約5秒まで差が広がった。
フェルスタッペンは14周目にピットインし、ハードの第2スティントへと入り、5番手でコースに復帰する。ハミルトンはその次の周、フェルスタッペンに合わせる形でタイヤをハードにスイッチして、フェルスタッペンの4秒前でピットアウトした。これで両者は何かが起こらない限りは58周のファイナルラップまで走り切る流れとなった。
この後フェルスタッペンは3番手カルロス・サインツをなかなか抜けず。2番手走行ハミルトンとの差が8秒まで広がった。
先頭はソフトタイヤでロングランをしているペレス。2番手ハミルトンが20周目にはすぐさま後ろに迫ってきたが、ここでハミルトンと抜きつ抜かれつのデットヒートを展開。ハミルトンもリタイアを避けるために無理はできず、要所で控える状況となった。21周目のターン6でハミルトンはようやくペレスを抜くも、フェルスタッペンとの差は8秒から1.5秒まで縮まった。
ペレスはこの後ハードタイヤにスイッチし、スタートからロングランをしている角田が3番手まで浮上する。角田は24周目にハードタイヤに交換。ルクレールの後ろでコースに戻った。
後方では27周目、キミ・ライコネンがブレーキトラブルでスピンをしてしまい、ピットに戻るもレースは続行できず。2007年王者の引退レースは27周で終了となった。
先頭ハミルトンとフェルスタッペンは最後まで第2スティントで走り切る状況でもあり、フェルスタッペンがプッシュしたらハミルトンもペースを上げるという駆け引きをしながら、少しずつ両者の差が広がっていく。
ところがここで戦局が一変する。35周目にアントニオ・ジョビナッツィがターン9過ぎでマシンを停め、バーチャルセーフティーカー導入となった。
ここで2番手走行のフェルスタッペンはハードからハードにスイッチ。2番手でコースに戻るも、トップのハミルトンからは18秒の差がついた。38周目からレースが再開となり、58周目までの21周で勝負を決することに。
フレッシュなハードに替えたフェルスタッペンはここからファステストラップを連発してハミルトンを猛追。だがハミルトンもペースを上げながら周回し、14秒差からなかなか詰まらない。
48周目、5位走行中のノリスがパンクによるタイヤ交換でポジションを下げ、角田が6番手に浮上する。
50周目を超えるとフェルスタッペンもペースが下がり、トラフィックに引っかかる場面も散見され、先頭ハミルトンとの差はなかなか縮まらない。レッドブル陣営としては完全に手詰まり、万事休すの状況となった。
すると残り5周の53周目、ニコラス・ラティフィがターン14でクラッシュし、セーフティーカー導入となる。ここでハミルトンはステイアウトした一方、フェルスタッペンは迷わず再びピットに入り、ソフトタイヤにスイッチ。このタイミングでペレスがリタイアとなり、角田は5番手にポジションを上げた。
セーフティーカー中、先頭ハミルトンと2番手フェルスタッペンの間には5台の周回遅れがいたものの、最初はラップダウンのマシンを先に行かせてはいけないというアナウンスがなされた。だがセーフティーカー終わり直前の57周目、マシン除去完了でコース上がクリアになったことから周回遅れの先行が許され、ハミルトンとフェルスタッペンの差が一気に縮まった。
そしてファイナルラップの58周目でセーフティーカーが終了となり、先頭はハミルトン。そこからフレッシュのソフトタイヤを履いたフェルスタッペンが僅差の2番手でグリーンフラッグとなった。
最後のターン5でフェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイクし、ついにフェルスタッペンがトップに返り咲く。後方では角田がボッタスを抜いて4番手に浮上。
ファイナルラップで大逆転となったフェルスタッペンがトップでチェッカーを受け、今季10勝目でドライバーズタイトルを勝ち取った。ホンダはF1活動最終戦で、1991年のアイルトン・セナ以来30年ぶりのドライバーズタイトルとなっている。
2位ハミルトン、3位サインツまでが表彰台に上がり、角田は最終戦で自己最高位の4位フィニッシュを果たしている。
5位ガスリー、6位ボッタス、7位ノリス、8位フェルナンド・アロンソ、9位エステバン・オコン、10位ルクレールまでが入賞となった。
なお、コンストラクターズタイトルは28ポイント差でメルセデスが8連覇。レッドブルは2位でシーズン終了となっている。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月26日(金) ~27日(土) | 3月28日(日) |
第2戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月16日(金) ~17日(土) | 4月18日(日) |
第3戦 | ポルトガルGP | 4月30日(金) ~5月1日(土) | 5月2日(日) |
第4戦 | スペインGP | 5月7日(金) ~ 8日(土) | 5月9日(日) |
第5戦 | モナコGP | 5月20日(木) ~22日(土) | 5月23日(日) |
第6戦 | アゼルバイジャンGP | 6月4日(金) ~5日(土) | 6月6日(日) |
第7戦 | フランスGP | 6月18日(金) ~ 19日(土) | 6月20日(日) |
第8戦 | シュタイアーマルクGP | 6月25日(金) ~26日(土) | 6月27日(日) |
第9戦 | オーストリアGP | 7月2日(金) ~ 3日(土) | 7月4日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月16日(金) ~ 17日(土) | 7月18日(日) |
第11戦 | ハンガリーGP | 7月30日(金) ~31日(土) | 8月1日(日) |
第12戦 | ベルギーGP | 8月27日(金) ~28日(土) | 8月29日(日) |
第13戦 | オランダGP | 9月3日(金) ~ 4日(土) | 9月5日(日) |
第14戦 | イタリアGP | 9月10日(金) ~ 11日(土) | 9月12日(日) |
第15戦 | ロシアGP | 9月24日(金) ~25日(土) | 9月26日(日) |
第16戦 | トルコGP | 10月8日(金) ~ 9日(土) | 10月10日(日) |
第17戦 | アメリカGP | 10月22日(金) ~ 23日(土) | 10月24日(日) |
第18戦 | メキシコGP | 11月5日(金) ~ 6日(土) | 11月7日(日) |
第19戦 | サンパウロGP | 11月12日(金) ~ 13日(土) | 11月14日(日) |
第20戦 | カタールGP | 11月19日(金) ~ 20日(土) | 11月21日(日) |
第21戦 | サウジアラビアGP | 12月3日(金) ~ 4日(土) | 12月5日(日) |
第22戦 | アブダビGP | 12月10日(金) ~ 11日(土) | 12月12日(日) |