レッドブルのマルコ氏「ユウキは見事にハミルトンを止めた」トルコGP序盤、王者を抑えた角田裕毅に賛辞｜F1

レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコ氏がアルファタウリの角田裕毅について、賛辞の内容で言及している。

2021年のF1第16戦トルコGPで9番グリッドからスタートした角田裕毅は、レース序盤より11番手スタートの王者ルイス・ハミルトンとバトルを展開。8周目にオーバーテイクを許すまでハミルトンを抑え続けた。

同レースの中盤には、レッドブルのセルジオ・ペレスがハミルトンとサイドバイサイドの戦いを繰り広げ、ハミルトンの追い上げを防ぐ場面も。

結局このレースはメルセデスのバルテリ・ボッタスが優勝。2位マックス・フェルスタッペン、3位ペレス、5位ハミルトンとなり、レッドブルグループのドライバーであるペレスと角田は、タイトルを争うフェルスタッペンに援護射撃をした形となった。

マルコ氏は「ユウキはレース序盤、見事にハミルトンを止めた」と日本人ドライバーの働きぶりを称賛した。ドイツ『Sport1』に対して語っている。

「もしもオーバーテイクを早々に許していたら、このレースはハミルトンが勝っていたかもしれない。ボッタスの後ろまでハミルトンがポジションを上げていたら、チームオーダーでメルセデスは順位を入れ替えるだろうからね」

一方でマルコ氏は、メルセデスのパワーユニットがシーズン途中からより速さを増した話題にも言及。ドライコンディションでのレースペースで劣勢になっている状況に懸念を示した。

「メルセデスが違法なことをしたとは思わないが……。それでもシルバーストン以降、何かが奇妙でおかしいんだ。彼らがなぜ速くなったのか、それを研究するのは我々の務めでもある」

「それがエンジンによるものなのか、それとも他の要因によってもたらされたものなのか、その秘密を明らかにする必要がある。彼らに対抗するため、昼夜問わず働く必要があるんだ。そしてそれを少しでも早く解明したい。もしパフォーマンスや力関係がイスタンブールのままだったとしたら、それは大きな問題になる」

第16戦トルコGPを終え、ドライバーズポイントではフェルスタッペンがハミルトンを再び逆転し、6点ほどポイントリードしている状況。だがマルコ氏にとっては、中盤戦以降のメルセデスの巻き返しぶりを“奇妙”と表現するほど、ライバルの速さは憂慮する事態となっている模様だ。

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