サウジアラビアGPトラックデザインのヘルマン・ティルケ氏「超高速のモナコという特性…各ドライバーにとって大きなチャレンジ」｜F1

2021年の第21戦サウジアラビアGPを前に、このジェッダ・コーニッシュ・サーキットのレイアウトをデザインしたヘルマン・ティルケ氏が、コース特性についてドイツ『RTL』に対して語っている。

サウジアラビアのジェッダ市内に作られた市街地コースは、細長いレイアウトに27のターン、そして3箇所のDRSゾーンが設けられ、F1でも屈指の高速コースとなる見通し。

このコースをデザインしたティルケ氏は「おそらく最高速度は355キロほどになるだろう。平均速度は250キロほどになるんじゃないかな」と述べている。

「おそらく超高速の（市街地コース）モナコというような特性かもしれないね。フルスロットルでターンを曲がるコーナーがたくさんある。各ドライバーにとって大きなチャレンジとなるだろうね」

「どこがオーバーテイクポイントとしてビッグチャンスになるのか明確なことは言えないけど、とても興味深いレースになると思う」

高速特性の強いコースであることから、下馬評ではメルセデスが圧倒的に優位ではないかとの声もある。そのことについては「確かにエンジンのパワーは重要だと思うよ。だけど、単調なストレートばかりではないし、正しいセットアップならレッドブルにアドバンテージとなるであろういくつかのコーナーがある。それに市街地サーキットだからね。通常のサーキットコースとは異なる要素も絡んでくるだろう」と述べ、メルセデスとレッドブルのタイトル争いに期待を寄せている。

マックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトンを8ポイントリードして、第21戦サウジアラビアGPを迎えることになった。結果次第ではフェルスタッペンが1レースを残し、サウジアラビアで初の総合優勝に輝く可能性もある。

ジェッダの市街地コースは工事が遅れ、舗装路がレース向きになっているのか疑問視する声もあるが、果たしてF1初開催の超高速トラック、ジェッダではどのような結末となるのだろうか。

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