フェルスタッペン「決勝レースはとても激しい戦いになる」PPからのソフトスタートは“やむ無し”も初の年間王者に意欲｜F1

2021年シーズンのF1最終戦、第22戦アブダビGPで、マックス・フェルスタッペンはポールポジションを獲得。ドライバーズタイトルを争うルイス・ハミルトンは2番グリッドとなり、決勝では両者がフロント・ローからスタートすることになった。

予選Q2でフェルスタッペンはミディアムタイヤ走行中にタイヤをロックさせ、フラットスポットを作ってしまう。Q2突破のタイヤが決勝スタート時のタイヤとなることから、フェルスタッペンと僚友セルジオ・ペレスはそろってソフトタイヤに履き替え、Q2でベストタイムを更新。

そのため、決勝ではフェルスタッペンはポールポジションからソフトタイヤでスタート。ペレスは4番手から、同じくソフトタイヤで第1スティントを行うことになった

フェルスタッペンは「このようなパフォーマンスができることはとても良いこと。でもこれが明日も続くとは限らない。きっと決勝レースはとても激しい戦いになるだろう」とチーム公式メディアを通じて語った。

「決勝ではミディアムタイヤでスタートするつもりでいた。だけどフラットスポットを作ってしまったためにソフトにプラン変更せざるを得なかったんだ」

「それでもソフトタイヤでのロングランは感触が悪くなかった。決勝でもうまく作用してくれることを願っているよ。今のところマシンの感触はとても良いし、フリープラクティスでいろいろ改善することができた。すべてがうまくいっていると思うよ」

また、予選Q3最初のアタックではロングストレート区間で同僚ペレスのスリップストリームを使用してタイムを短縮するという場面があった。フェルスタッペンは「チェコ（ペレス）からトウをもらえたことが本当に助けになったよ。素晴らしいチームメートと一緒に戦えていることに感謝している。明日は良いスタートを切って、最高のレースをしたい」と続け、僚友に感謝の言葉を述べつつ決勝に照準を定めた。

最終レースを残して369.5ポイントと、ハミルトンとはポイント争いで並んでいるフェルスタッペン。決勝では先にゴールしたほうがワールドチャンピオンという分かりやすい構図となるが、オランダ人ドライバーは初の年間王者となれるのだろうか。

2014年から7シーズン続いていたメルセデスのタイトル独占に終止符を打てるのか、という点も大きな注目ポイントに。ホンダF1活動ラストレースということもあり、フェルスタッペンにとってはかつてないほど重要な年間最終戦を迎えることになる。

フェルスタッペンは2021年のドライバーズタイトルを手にできるのか、間もなく決着となる。

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