角田裕毅「すべきことがたくさんある」バランスの模索に苦慮も予選Q3進出に意欲…チームエンジニアは決勝でのタイヤ劣化を懸念｜F1

2022年の第6戦、スペインGPのフリー走行2回目終了後、アルファタウリの角田裕毅がコメントを発している。

サーキット・デ・カタルーニャは金曜のセッションで外気30度、路面温度が50度に達し、タイヤの消耗が激しいコンデイションとなった。角田はFP1で10番手、FP2で14番手タイムとなり、決勝に向けてまだ多くのプログラムを消化する必要があると説いている。

角田は「現時点でマシンの状態にそれほど満足していない」と金曜日のセッションを終え、振り返った。チーム公式メディアがその言葉を伝えている。

「予選でQ3進出を目指すのであれば、土曜日にすべきことがたくさんある。それでもきっとQ3進出は可能だと思っています」

「マシンの調整を続けて、このパッケージを最大限に生かしたい。そのためのセッション時間はまだある。いまのところ順調に進んでいるし、最終的には日曜日にポイントが手にできるよう、できる限りのことをしたい」

アルファタウリのチーフレースエンジニア、ジョナサン・エドルズ氏は「バルセロナはチームとドライバーの両方がよく知っているコースながら、コースの路面温度は50度に近く、コンディションが冬のテストとは大きく異なった」と、2月のテストとはコンディションが全く違ったと述べている。

「ここまで路面が高温だと、グリップとバランスの両面においてタイヤの性能に大きな影響がある。ハンドリング特性も難しい」

「FP1では空力とメカニカル側、車全体で広範囲のテスト計画を立てた。これにより、スペインGPより前からテーマになっている理論を確認し、そのうえでデータ収集を目的としたプログラムをFP2に取り入れた」

「そのFP2ですべき焦点は、レースに最適なタイヤマネージメントを分析することでした。ソフトでのパフォーマンスを見たうえで、ロングランの劣化状況を分析していた。ソフトはグリップ力が最も高いものの、ミディアムやハードに比べて明らかに劣化スピードが早かった。そのため、最も暑くなることが予想される日曜日にどうすべきか、最適な選択をする必要がある」

今回の第6戦スペインGPでは、アストンマーティンが新しい形状の空力カウルに変えたこともありFP1＆FP2では存在感を示し、中団グループの争いが以前よりも激化の様相を呈している。

そんななかでアルファタウリと角田はしっかりと予選でトップ10グリッドを手にできるのか。前レース、マイアミGPに続いての2戦連続予選Q3進出が期待される。

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