「2021年の勢力図が明るみになる」F1公式が12日～14日開催、プレシーズンテストの重要性を強調｜F1

現地時間12日～14日にかけて、バーレーンにて2021年のF1公式プレシーズンテストが行われる。

従来のシーズンとは異なり、バーレーンで3日間だけ行われる異例のテストということもあり『F1』公式が改めて開幕前のテストについてフォーカスしている。

“今年はどこでテストが行われるのか”として「2021年のプレシーズンテストはバーレーンインターナショナルサーキットで行われる。F1は近年、スペインのカタルーニャサーキットでテストを行っていた。だが今季はカレンダーが移動し、3月28日（決勝）のバーレーンGPが開幕戦となったため、中東のサーキットでテストも行われることになった」と説明している。

「ドライバーとチームは2021年型のマシンを公式テストとして駆る機会が、たったの3日しかない。特にルーキー（角田裕毅、ミック・シューマッハ、ニキータ・マゼピン）や移籍直後のドライバー（ダニエル・リカルド、カルロス・サインツ、セルジオ・ペレス）にとっては、新たなマシンでトラックを走らせる貴重なチャンスとなるだろう」

直近のシーズンよりもテストの機会が少なくなったこともあり「2021年のプレシーズンテストは3日しかない。2020年の6日間、2019年の8日間からさらに短縮された」と伝えている。

「ドライバーもまたシーズン開幕戦に先立ち、冬の間に張った蜘蛛の巣を取り払い、体や首に負荷をかける数少ないチャンスとなる。一方でチームメカニックにとっては、ピットストップを練習する機会でもあり、重要なリハーサルのチャンスとなるだろう」

2021シーズンの公式テストで注目すべきドライバーやチームについては、次のように取り上げている。

「7連覇を果たしているコンストラクターズ王者、メルセデスは新型W12のフロアや空力について、手の内をまだ明かしていない。一方でそのライバルと目されるレッドブルも、RB16Bは秘密のベールに包まれている部分も多い。そして、同チームに加わったS・ペレスが好タイムを出せるかどうかも大きな見どころとなる」

「アストンマーティン、そしてアルピーヌと、新たなカラーリングになったマシンにも注目したい。それぞれ、セバスチャン・ベッテル、フェルナンド・アロンソという元王者が乗っている点からして見逃せないだろう。また、マクラーレンが2021年からメルセデスのパワーユニットを搭載して、どのような進歩があるのかも興味深いところだ」

「一方でフェラーリは独自の新しいパワーユニットを積むことになる。昨季は不振に終わった名門フェラーリが、今年はどこまで上位勢とのギャップを埋められるのか。ルーキーのシューマッハとマゼピン、そしてアルファタウリの角田にも注目したいところだ」

そして“テストの速さによって、シーズンの大まかな力関係は見えてくるのか？”という設問には「ある程度、2021年の勢力図が明るみになる。チームの信頼性や問題点が浮き彫りになるだけでなく、誰がホットで、誰がそうでないのかという点まで明確に把握できるだろう」とアンサー。この公式テストにより、2021シーズンの各チームの力が推し量れると述べた。

ホンダのF1活動ラストイヤーでレッドブル＆アルファタウリは優勝争いの一角に食い込めるのか。そして7年ぶり日本人F1ドライバーとなった、ルーキー角田裕毅は初の公式テストで存在感を示すことができるのか。開幕のバーレーンGPを2週間後に控え、公式テストは要注目のセッションとなることは間違いない。

2021年のF1レースを占ううえで見逃せない公式プレシーズンテストは、現地時間12日～14日までバーレーンインターナショナルサーキットで開催される。