2023シーズンのF1は当初24戦で行われる見通しだったが、新型コロナウイルスの影響で中国GPが見送りとなり、エミリア・ロマーニャGPは豪雨災害により中止に。これで22戦での開催となった。
そして2024年は全24戦で実施される予定。これは過去最多のグランプリ数となる。
F1第6戦マイアミGP 概要
待ちに待った大型連休に日本が沸く中、アメリカのマイアミでは2024 F1グランプリ第6戦マイアミGPが開催される。
5年ぶりに開催された前戦の中国GPでは、現在ドライバーズランキング首位に立つマックス・フェルスタッペンがまたしても圧勝を収めた。一方レッドブルを追う2番手として開幕から4戦連続で表彰台入りを果たしていたフェラーリは表彰台圏外となっている。
上海のスプリント予選では天候の変化という荒れる要素があったものの、マクラーレン、メルセデス、アストンマーティンがスプリントのトップ3グリッドを獲得するなど、レッドブルとフェラーリ以外のチームの盛り返しもあり、勢力図にも変化の兆しが見られた。
レッドブルとフェルスタッペンが着実にポイントを積み上げていく中、次戦マイアミGPでは再びスプリントレースが行われるため、打倒レッドブルを目論むチームの奮起にも期待したい。エンターテインメントの国ならではの派手な演出とともに、スポーツが盛んな都市マイアミで初めてF1グランプリが開催されたのは2022年。世界が熱狂するマイアミGPでこれまで勝ったことがあるドライバーはフェルスタッペンのみだが、今季のマイアミで笑うのは誰になるのか。
コースの成り立ち
Getty Images
NFLマイアミ・ドルフィンズの本拠地、ハードロック・スタジアムを取り囲むように設計されたマイアミ・インターナショナル・オートドロームで、2022年よりマイアミGPは開催されている。
マイアミGPの開催構想は2018年ごろから浮上し、自治体や地域住民との交渉が行われていた。しかしその機運は反対運動によって一度頓挫したものの、コースレイアウトを変更することで、2022年から10年の開催契約が締結された。
開催にあたり、騒音を配慮して付近の学校の授業を避けるため、金曜の走行を現地時間15時以降に行うなど、市街地レースで課題となる問題に対して真摯に向き合い、地域住民への配慮にも重点が行われたという。
マイアミは、アメリカのF1開催地としては11カ所目となり、2023シーズンはさらにラスベガスGPも追加。アメリカGPが行われるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ、ラスベガスとともに、アメリカ国内では同一シーズンで3つのレースが開催されることに。2024年は米国内での3開催継続で2年目となる。
第6戦:マイアミGP/放送予定
日時(日本時間) | 配信内容 | 解説・実況 |
---|---|---|
5月4日(土)1:30~ | フリー走行 | 解説:田中健一 コメンテーター:浅木泰昭 |
5月4日(土)5:30~ | スプリント予選 | 解説:田中健一 柴田久仁夫 |
5月5日(日)1:00~ | スプリントレース | 実況:サッシャ 解説:小倉茂徳 |
5月5日(日)5:00~ | 予選 | 実況:サッシャ 解説:中野信治 |
5月6日(月)5:00~(配信開始4:20~) | 決勝 | 実況:サッシャ 解説:中野信治 |
サーキット:マイアミ・インターナショナル・オートドローム
DAZN|Getty Images
ハードロック・スタジアムの周囲に建設された全長5.41kmの仮設サーキット。3つのロングストレートと19のコーナーで構成され、最高速は時速320kmに迫る高速特性の強いトラックで、決勝は57周で行われる。
2022年からはグランドエフェクト要素が強まったこともあり、接近戦が容易に。高速コーナーが連続するセクター1での超高速バトルが期待できる。
DRSはセクター2のターン9~11にかけてのロングストレート区間、ターン16~17のバックストレート、そして最終ターン19からホームストレート、ターン1までに至る3カ所が設定されており、3つのDRSを駆使した駆け引きも勝負を分ける重要なポイント。バックストレートのDRSで意図的に抜かず後ろに着け、ホームストレート上でオーバーテイクを仕掛け、ターン1でインに飛び込んで仕留めるというシーンも散見される。
高速特性が強い一方で、ターン13から16にかけての独特な低速セクションのレイアウトをF1マシンが駆け抜ける姿も見どころの1つと言える。
初開催の2022年からコース外走行のトラックリミット違反となるケースが多発し、タイムペナルティが頻発。各ドライバーのライン取り&駆け引きも要注目だ。
2023年のレース結果
Getty Images
2023年のF1第5戦、マイアミGP決勝は2023年5月7日に行われた。
決勝では上位グリッドのトップ7含め11人のドライバーがミディアムのコンパウンドを第1スティントに選んだ。ハードはエステバン・オコン、マックス・フェルスタッペン、ニコ・ヒュルケンベルグ、ルイス・ハミルトン、チョウ・グァンユ、角田裕毅、ランス・ストロールの7人。16番手スタートのランド・ノリス、19番手スタートのオスカー・ピアストリのマクラーレン2人のみがソフトを選択した。
レースがブラックアウトとなり、ターン1の飛び込みでニック・デ・フリースがタイヤをロックさせ、ランド・ノリスに追突。デ・フリースはこれで20番手までポジションを下げる。上位勢はセルジオ・ペレス、フェルナンド・アロンソ、カルロス・サインツとスタート順のままオープニングラップを終えた。
17番グリッドからのレースとなった角田はチョウ、デ・フリースを抜いて15番手で2周目に入っている。
9番手スタートのフェルスタッペンは一度10位まで順位を落とすも、4/57周目には6番手までポジションを上げてきた。
ソフトスタートのマクラーレン勢は6/57周目には早くも第1スティントに見切りを付け、ハードの第2スティントに入っている。
10番手走行中のバルテリ・ボッタスはペースが上がらず、そこから16番手のストロールまでトレイン状態に。角田もこの中の14番手でレースを進める。
フェルスタッペンはファステストラップを連発しながらポジションを上げていき、15/57周目にはアロンソも抜き、2番手に浮上。これでレッドブル1-2となり、フェルスタッペンは3秒前のペレスを追う流れとなった。
21/57周目にペレスはミディアムからハードの第2スティントに移行。22周目、後方では角田がトラック上でアルボンを抜き9番手まで順位を上げている。
30周を超えたあたりから、ハードの第1スティント勢がピットストップを行い始める。ハードで粘り続けている角田は34周目にヒュルケンベルグをオーバーテイクし、さらに順位を上げた。
トップは第1スティントのフェルスタッペンで、すでにタイヤを交換している16秒後方ペレスとの差を見ながら、周回を重ねていく。
角田は37周目にピットへと入り、ここでミディアムの第2スティントに入った。14番手でトラック上へと戻っている。
46/57周目まで第1スティントを引っ張ったフェルスタッペンはようやくここでミディアムにチェンジ。ペレスの1.2秒後方、2番手でトラックに復帰した。48周目のホームストレートでフェルスタッペンは僚友をパスし、これでトップに浮上する。
角田は48周目、第2スティントで再びアルボンを抜き、12番手となった。ここから1.5秒前方のボッタスを追い、50周目のターン17で角田はボッタスをオーバーテイク。これでP11まで順位を上げている。
トップはファステストラップを記録しながらフェルスタッペンが2番手ペレスを5秒まで突き放し、57周目のトップチェッカーを受けた。大逆転で2023年の3勝目を飾っている。
2位ペレス、そこから20秒差で3位にはアロンソが入った。
4位ラッセル、5位サインツ、6位ハミルトン、7位ルクレール、8位ピエール・ガスリー、9位オコン、10位ケビン・マグヌッセンまでがポイントを手にしている。
角田は最後、後方から迫ったストロールにDRS圏内の1秒以内に入られるも、アストンマーティンの猛追を振り切って11位フィニッシュ。入賞まであと一歩届かなかったものの、全ドライバー完走&セーフティーカーが一度も入らない状況で堅実なレースペースを見せ、17番グリッドから地力でP11まで押し上げての完走となっている。これで角田は2023年開幕から11位、11位、10位、10位、11位という5戦結果となった。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 2月29日(木) ~3月1日(金) | 3月2日(土) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月7日(木) ~8日(金) | 3月9日(土) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月22日(金) ~ 3月23日(土) | 3月24日(日) |
第4戦 | 日本GP | 4月5日(金) ~ 6日(土) | 4月7日(日) |
第5戦 | 中国GP | 4月19日(金) ~ 20日(土) | 4月21日(日) |
第6戦 | マイアミGP | 5月3日(金) ~ 4日(土) | 5月5日(日) |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月17日(金) ~ 18日(土) | 5月19日(日) |
第8戦 | モナコGP | 5月24日(金) ~ 25日(土) | 5月26日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月7日(金) ~ 8日(土) | 6月9日(日) |
第10戦 | スペインGP | 6月21日(金) ~ 22日(土) | 6月23日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 6月28日(金) ~ 29日(土) | 6月30日(日) |
第12戦 | イギリスGP | 7月5日(金) ~ 6日(土) | 7月7日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月19日(金) ~ 20日(土) | 7月21日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 7月26日(金) ~ 27日(土) | 7月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 8月23日(金) ~ 24日(土) | 8月25日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 8月30日(金) ~ 31日(土) | 9月1日(日) |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月13日(金) ~ 14日(土) | 9月15日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月20日(金) ~ 21日(土) | 9月22日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月18日(金) ~ 19日(土) | 10月20日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月25日(金) ~ 26日(土) | 10月27日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月1日(金) ~ 2日(土) | 11月3日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月21日(木) ~ 22日(金) | 11月23日(土) |
第23戦 | カタールGP | 11月29日(金) ~ 30日(土) | 12月1日(日) |
第24戦 | アブダビGP | 12月6日(金) ~ 7日(土) | 12月8日(日) |