角田裕毅「相性の良いトラック」F3時代からよく知るシルバーストン…次戦イギリスGPでの巻き返しに意気込む｜F1

アルファタウリの角田裕毅が、2022年第10戦イギリスGPに向けて意気込みを示している。

前戦のカナダGPで角田は最後尾の20番グリッドからスタート。一時は入賞圏内のフィニッシュも狙える位置で戦ったものの、第3スティントに入るピットアウトのタイミングで、ピットロード出口のウォールに突っ込み、そのままリタイアとなってしまった。

角田は「初めて訪れたカナダを楽しむことができたし、モントリオールの街で見たものの多くがお気に入りになりました。でもレースでは困難な状況となり、とても残念な結果に終わった」と語り、不本意だったカナダGPを悔やんだ。

「ペースは悪くなかったし、アゼルバイジャンGPよりもある程度手応えはありました。でもエンジンのパーツ交換によってペナルティが課され、最後尾から難しいレースになることがわかっていた」

「残念ながらバリアでレースを終えることになりました。それまでは順調だっただけにこの結末にはとてもがっかりしましたが、この失敗がなぜ起こったのかを考えなければならない。モントリオールは初走行でしたけど、得るものも多かった。自分の学習として、今後のプラスにつなげたい」

カナダGPを終えて中1週空いた間、角田は本拠地にしているイタリアで充実した時間を過ごしたと明かしている。

「カナダからイタリアに戻り、とても忙しく過ごしました。ファエンツァでのフィジカルトレーニングに集中しました。これは自分にとって欠かせない重要なスケジュールです」

「日曜日にはサンマリノに向かい、レッドブルのボックスカートレースに参加しました。これまでこのようなイベントを間近に見たことがなかったし、さまざまなクルマの挑戦を間近に見ることができて、本当に楽しかった」

「このイベントでプレゼンターを務めた後はイギリスに向かい、シルバーストン（第10戦イギリスGP）とレッドブルリンク（第11戦オーストリアGP）をシミュレーターで研究していました。この2つのトラックは2019年のF3時代から走行しているし、シルバーストンはポイントを手にした（7位）トラックでもあります」

「翌年はF2において、2週間で4レース戦いました。この時は最初のフィーチャーレースで3位に入り、2度目のスプリントレースで優勝した思い出がある。F1に昇格して最初のレースは10位だったこともよく覚えています。自分にとっては相性の良いトラックだし、きっとうまくいくと信じている」

「最新のマシンで、昔ながらのトラックであるシルバーストンを走ることを楽しみにしている。今季のマシンは昨年より（レギュレーション変更で）少し遅くなっているが、開発が進んでそん色のないラップタイムを刻めるようになっている。そして、アゼルバイジャンGPの傾向からすると、今年のシルバーストンは少しオーバーテイクがしやすいかもしれない」

「まずは土曜日の予選でQ3に進みたい。そしてポイントを手にできるよう、全力を尽くす。今のパッケージでレースに臨むと難しいかもしれないが、フリープラクティスで多くのデータ収集を行い、改善してレースに挑みたい」

第8戦アゼルバイジャンGPでは、リアウイングのフラップ破損に伴いピットインが不可避となったため、6位走行中から入賞圏外に順位を落として無念のフィニッシュ。続く第9戦カナダGPでは、ピットアウトのミスでウォールに衝突。今季目立ったミスを減らしていた角田にとって、痛恨のリタイアとなってしまった。

F1デビューを果たしてから2度目となるシルバーストンのレースに挑む角田は、F3＆F2時代を通じて結果を残しているサーキットで、本領を発揮できるのだろうか。昨季は10位入賞だったこともあり、2シーズン連続でのポイント獲得が期待される。

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