2022年のF1第11戦オーストリアGP決勝が現地時間10日行われた。
現地レッドブルリンクは午前中に雨が降り、昼にF2のレースが行われたものの、前日の土曜日よりもグリップ力が落ちたドライコンディションとなった。
決勝ではほとんどのマシンがミディアムをチョイス。チョウ・グァンユ、角田裕毅、セバスチャン・ベッテル、フェルナンド・アロンソの4台はハードを第1スティントに選んだ。
グリーンライトとなり、マックス・フェルスタッペン、シャルル・ルクレール、カルロス・サインツの順番のままで先行。1周目のターン4で4番手を争うジョージ・ラッセルとセルジオ・ペレスが接触。ペレスはグラベルに飛び出たこともあり、最後尾の20番手まで順位を落としてすぐさまピットに入った。
レースはトップ3が1分10秒台のラップを連発して、後続を突き放す。4番手ラッセルはペレスとの接触もあって左フロントの一部パーツを失って1分11秒後半のタイムとなり、ラッセル以下がトレイン状態となる。ラッセルは後に5秒のタイムペナルティが課された。
後方では16番手スタートの角田がチョウを抜き、5周/71周時点で14番手まで順位を上げている。ハードタイヤ勢では一番前を走行する状況に。
先頭のフェルスタッペンとルクレールは1秒以内でバトルを続け、ルクレールが12/71周目のターン4でインに飛び込み、フェルスタッペンをオーバーテイクした。
12~13周目に入ると、ミディアムを選んだ多くのドライバーがピットインを始め、フェルスタッペンも最初のタイヤ交換を行い、ハードに履き替えた。タイヤの消耗が激しいということもあり、2ストップ以上の作戦に出る。
ハードを履いた角田はロングランを続け、19/71周目には6番手まで順位を上げた。
26周目には最後尾でペースの上がらなかったペレスがレースをやめ、マシンをガレージに入れた。角田は27周目の終わりにピットに入り、ミディアムに切り替えて18番手でコースに復帰している。
フェラーリ勢もこの後ミディアムからハードの第2スティントにつなぎ、このまま71周の最後まで走り切る流れに。
33/71周目にフェルスタッペンを抜いてルクレールがトップに浮上。フェルスタッペンは2ストップ前提ながら、ペースが上がらず。37周目にフェルスタッペンはハードからハードに切り替え、第3スティントに入った。トップのルクレールから26秒後方でトラックに戻る。ここからファイナルラップまでフェラーリ勢を追いかける展開に。
40周目に入るとセバスチャン・ベッテルがターン4でピエール・ガスリーと接触し、コースアウトでグラベルに飛び出て順位を大幅に落とした。
角田は47周目に2度目のピットインを行い、ハード、ミディアム、ハードとつないだ。
49/71周目、ルクレールは1ストップで走り切るのが難しいと判断し、ハードの第3スティントに切り替えた。サインツにもピットインの指示が入り、こちらも2ストップ作戦に切り替えた。
これで51/71周目の残り20周時点で、トップはフェルスタッペン。2番手に3秒差でルクレール、そこからさらに5秒後ろに3番手サインツという順番になった。そして53周目のターン4でルクレールがフェルスタッペンをパスし、トップに浮上する。
すると57周目のターン4で、フェルスタッペンを追う3番手サインツのエンジンから火が出て、そのままリタイアを余儀なくされる。ここでバーチャルセーフティーカーとなり、ルクレールとフェルスタッペンはそろってタイヤ交換を行い、ともにミディアムの第4スティントに突入。トップのルクレールを、2番手フェルスタッペンが4.7秒差で追いかける展開になった。
残り5周になり、ルクレールとフェルスタッペンの差は3秒以内に入ってくる。ルクレールはアクセルペダルの異変を無線で訴えながらもなんとかレースペースを保ち、結局逃げ切って今季3勝目をマークした。フェルスタッペンはルクレールとの差を1.5秒まで詰めるも、2位フィニッシュとなっている。3位にはハミルトンが入り、3戦連続の表彰台となった。
4位ラッセル、5位エステバン・オコン、そして6位は2戦連続ポイントのミック・シューマッハ。7位ランド・ノリス、8位ケビン・マグヌッセン、9位ダニエル・リカルド、10位アロンソまでがポイントを手にした。
多くのマシンにトラックリミット違反のタイムペナルティが課される中、アルファタウリ勢はレースペースに苦しみ、15位ガスリー、16位角田という結果だった。コンストラクターズランキングでハースが7位浮上。アルファタウリは総合8位に順位を下げている。
第11戦オーストリアGP決勝結果
1/シャルル・ルクレール/フェラーリ
2/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
3/ルイス・ハミルトン/メルセデス
4/ジョージ・ラッセル/メルセデス
5/エステバン・オコン/アルピーヌ
6/ミック・シューマッハ/ハース
7/ランド・ノリス/マクラーレン
8/ケビン・マグヌッセン/マクラーレン
9/ダニエル・リカルド/マクラーレン
10/フェルナンド・アロンソ/アルピーヌ
11/バルテリ・ボッタス/アルファロメオ
12/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ
13/ランス・ストロール/アストンマーティン
14/チョウ・グァンユ/アルファロメオ
15/ピエール・ガスリー/アルファタウリ
16/角田裕毅/アルファタウリ
17/セバスチャン・ベッテル/アストンマーティン
-/カルロス・サインツ/フェラーリ
-/ニコラス・ラティフィ/ウィリアムズ
-/セルジオ・ペレス/レッドブル
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月18日(金) ~19日(土) | 3月20日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月25日(金) ~26日(土) | 3月27日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 4月8日(金) ~4月9日(土) | 4月10日(日) |
第4戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月22日(金) ~ 23日(土) | 4月24日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月6日(木) ~7日(土) | 5月8日(日) |
第6戦 | スペインGP | 5月20日(金) ~21日(土) | 5月22日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月27日(金) ~ 28日(土) | 5月29日(日) |
第8戦 | アゼルバイジャンGP | 6月10日(金) ~11日(土) | 6月12日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月17日(金) ~ 18日(土) | 6月19日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月1日(金) ~ 2日(土) | 7月3日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 7月8日(金) ~9日(土) | 7月10日(日) |
第12戦 | フランスGP | 7月22日(金) ~23日(土) | 7月24日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月29日(金) ~ 30日(土) | 7月31日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 8月26日(金) ~ 27日(土) | 8月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 9月2日(金) ~3日(土) | 9月4日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 9月9日(金) ~ 10日(土) | 9月11日(日) |
第17戦 | シンガポールGP | 9月30日(金) ~10月 1日(土) | 10月2日(日) |
第18戦 | 日本GP | 10月7日(金) ~ 8日(土) | 10月9日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月21日(金) ~ 22日(土) | 10月23日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月28日(金) ~ 29日(土) | 10月30日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月11日(金) ~ 12日(土) | 11月13日(日) |
第22戦 | アブダビGP | 11月18日(金) ~ 19日(土) | 11月20日(日) |