4度の王者、35歳セバスチャン・ベッテルが今シーズン限りでの引退を表明「家族との時間を大切にしたい」｜F1

4度の王者、セバスチャン・ベッテルが2022年シーズン限りで引退することを公表した。

ベッテルは自身のSNSを通じて「ここまで15年にわたり、F1で多くの素晴らしい人と一緒に仕事をすることができた。何かを言及したり、感謝の言葉を述べるには、あまりにもお世話になった人が多すぎて、言葉を選ぶことさえ難しい」とメッセージを発している。

「ここ2年間、僕はアストンマーティンのドライバーとしてできる限りのことをやってきた。チームとしての結果は期待していたほど良くはなかったかもしれない。それでも、チームが最高の状態でレースができるグループであることは明白だ。今後数年間でより良いチームになっていくだろう」

「こんなにたくさんの人と一緒に仕事をするのは本当に楽しかったよ。ローレンス（ストロール）、ランス（ストロール）、マーティン（ウィットマーシュ）、マイク（クラック）、チーム幹部やエンジニア、メカニックのみんな、その他のチーム全員が野心的で有能で、スペシャリストばかりだった。献身的でフレンドリーで、本当にみんな良い人達だった」

「ここまで続けてきた仕事が、今後チームがF1で勝利するための糧になることを願っている。自分はこのチームから去るが、最後の一戦まで一生懸命頑張る。その目標を念頭に置き、残り10レースはいつものようにベストを尽くす」

「引退の決断は自分にとって難しいものだった。それについて考えることに多くの時間を費やしたよ。今年の終わりに時間をかけて、これから何をすべきなのかをじっくり考えていきたい。父でもある自分は、家族との時間をもっと大切にしたいと思っている」

「今日、さよならを言うわけではない。まだシーズンは残っているからね。自分が言いたかったことは、これまでみなさんの情熱的なサポートがなければここまでやってこられなかったということだ。特にファンのみんなに感謝の意を示したい」

1987年生まれ、現在35歳のベッテルは2007年にBMWザウバーからF1デビュー。その後トロ・ロッソのレギュラードライバーとなり、2年目の2008年のイタリアGPでは、トロ・ロッソにF1初勝利をもたらしている。これは兄弟チームのレッドブルよりも早いF1勝利となった。

その後2009年からレッドブルのドライバーになると、2010年～2013年までドライバーズタイトル4連覇を達成。2015年～2020年まで6シーズンにわたりフェラーリのドライバーを務め、2021年からはアストンマーティンに加わっていた。

これまでF1では通算290レースに参戦し、53勝をマーク。57度のポールポジションを記録している。

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