アルファタウリの角田裕毅が、第12戦フランスGPで投入となったアップデートについて、いかに好感触なのかを説明している。
角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 TIME #20』にリモートインタビューで出演。角田にとっての師である中野信治氏、F1中継の実況を務める番組MC、サッシャ氏がインタビュアーを行った。
フランスGP金曜日のセッションで、角田は旧型のマシンを駆り、僚友ピエール・ガスリーはアップデート搭載のマシンで、チーム間で比較走行を行った。明確に速さの違いが出たことから、アルファタウリは角田のマシンにもFP1終了後からアップデートを反映している。
角田本人は「クルマをガラッと変えて、そこでいい感触を得た」とアップデート反映で明確に変わったと述べた。
「ガスリーが先にアップデートを投入して、チームとして古いフロアと新しいフロアのデータを取りたかった。それで比較ができて、FP2から投入しました。もうピットから出ていった瞬間から差を感じた。とくにグリップ。後ろのリアタイヤのグリップが上がった感じがしたので、すごくいい感触でした」
「FP2では少し遅かったんで厳しいかなとも思ったんですけど、チームやエンジニアと相談してFP3からガラッと変えてFP3に臨んで。いい感触を得た。それがターニングポイントだったかなと思います」
「久しぶりに予選Q3に進めて。自分としても長く予選を戦えましたし、楽しめました。それまでは良い組み立てでした」
中野氏が“ピットアウトしてすぐ感じたくらい違うんだ?”と尋ねると「全然違いました」と即答している。
「コンマ8(1周で0.8秒)ぐらいアップデートだけで変わるので。それぐらい変わるのはこれまでにないアップデートなので。僕もビックリしました」
中野氏は“リアのグリップが上がって、それは低速コーナーでも違うの?中高速コーナーだけ?違いが大きいのは”と聞くと、角田は「差を大きく感じやすいのは中高速コーナーですね」と明かした。
「曲がれば曲がるほどダウンフォースというか、クルマに対する圧力、グリップが全体的に上がる感じですね。低速でも少し感じるかな、ぐらいです」
決勝ではエステバン・オコンに1周目のターン8で当てられ、その後リタイアを選択したことについては「悔しい。ポイントは手にできたと思うので」と無念の言葉を発した。
「チームとしてもポイントへの期待は高かったと思う。そんな中、1周を走る前にあんな形で接触してしまった。自分としては(ターン8で)アウトを取ったのは間違いないと思う。次のターン9ではイン側になるので。自分の取ったラインは悪くない」
「やっぱり彼(オコン)のオンボード映像を見ると、ふらつきながら(ターン8でインに)進入してきたので。コントロールも失っている状況でしたし、あの状態だったらぶつかるのも納得のシーンかな、と。自分もかなりスペースを(オコンに)開けたので」
一方で「スタートで出遅れた部分もあったので、それがもしなかったら、失っていなかったと思う。そこは自分が反省すべきところ」とも発言。自身の改善点も口にしている。
「カナダでは自分のミスがあってクラッシュしてしまって。そこから大きく流れがついてきちゃったのかなと。(流れを)早く変えたいのは間違いない」
「ただ、クルマはちゃんと備わっているので、自分が最後までしっかりアプローチして、ポイントを獲得するだけ。そろそろ久しぶりに(ポイントを)取りたいです」
角田は次戦に向けて「ハンガリーは自分にとって始まりの地でもありますし、夏休み前最後のレースなので、後半戦に向けて良い形で締め、流れを取り戻したい。目標はQ3進出、ポイントを手にすることです」と意欲を示した。
角田が語った“始まりの地”とは、レッドブルジュニアドライバー入りを果たしたスタート地点のことを指す。2018年夏、FIA-F4しか走行経験のなかった角田は、ハンガロリンクでレッドブルのオーディションに参加し、F3のマシンで好タイムを連発。このときのベストタイムは、すでに当時F3で戦っていたダン・ティクタムを上回るものだった。
レッドブル育成プログラムを統括するヘルムート・マルコ博士は、この走りを見て角田の才能に惚れ込み、レッドブルジュニア入りの決定打となった。
角田にとってはアップデートの機能性を実感しているだけに、なんとしても次戦ハンガロリンクで今季4度目の入賞を果たしたいところ。自らが“始まりの地”と語るハンガリーでの、躍進の要素は十分にそろっている。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月18日(金) ~19日(土) | 3月20日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月25日(金) ~26日(土) | 3月27日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 4月8日(金) ~4月9日(土) | 4月10日(日) |
第4戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月22日(金) ~ 23日(土) | 4月24日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月6日(木) ~7日(土) | 5月8日(日) |
第6戦 | スペインGP | 5月20日(金) ~21日(土) | 5月22日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月27日(金) ~ 28日(土) | 5月29日(日) |
第8戦 | アゼルバイジャンGP | 6月10日(金) ~11日(土) | 6月12日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月17日(金) ~ 18日(土) | 6月19日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月1日(金) ~ 2日(土) | 7月3日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 7月8日(金) ~9日(土) | 7月10日(日) |
第12戦 | フランスGP | 7月22日(金) ~23日(土) | 7月24日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月29日(金) ~ 30日(土) | 7月31日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 8月26日(金) ~ 27日(土) | 8月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 9月2日(金) ~3日(土) | 9月4日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 9月9日(金) ~ 10日(土) | 9月11日(日) |
第17戦 | シンガポールGP | 9月30日(金) ~10月 1日(土) | 10月2日(日) |
第18戦 | 日本GP | 10月7日(金) ~ 8日(土) | 10月9日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月21日(金) ~ 22日(土) | 10月23日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月28日(金) ~ 29日(土) | 10月30日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月11日(金) ~ 12日(土) | 11月13日(日) |
第22戦 | アブダビGP | 11月18日(金) ~ 19日(土) | 11月20日(日) |