ピアストリがアロンソの代役を拒否！アルピーヌが2023年のレギュラー昇格を正式発表も、本人が完全否定「同意のない発表…来年ここで走るつもりはない」｜F1

アルピーヌF1チームは現地時間2日、2023年よりオスカー・ピアストリがレギュラードライバーになることを発表。だが、その公式リリース内容をピアストリ本人が否定する事態となっている。

チーム代表のオトマー・サフナウアー氏は公式メディアを通じ、レギュラードライバーとなる前提でピアストリに期待を寄せた。

「過去4年間、彼が大きく成長し、F1のステップを踏むのに相応なドライバーになっていく姿を、我々は間近に見てきた。アルピーヌのリザーブドライバーとして彼はトラック、ファクトリー、テストと、このチームと大きく関わってきた」

「実際にドライバーとして大きく成長し、堅実さと明確なスピードも示している。エステバン（オコン）とともに、チームを成功に導いてくれると信じているよ。このデュオは、勝利とチャンピオンシップに挑む上で、しっかりと長期的な目標を達成してくれるはずだ。我々が必要としている継続性も、素晴らしいものをもたらしてくれるだろう」

だがピアストリ本人はレギュラードライバー昇格のリリースが出てから間もなく、自身のSNSで次のようなメッセージを発して完全否定している。

「同意が一切ない状態でアルピーヌが僕に関するリリースを出した。それは来季のレギュラードライバーになるというものだった」

「だけど、現時点でそれは大きな間違いだ。なぜなら、僕は2023年以降についてアルピーヌとまだ契約を結んでいない」

そしてピアストリは「来年、僕はおそらくアルピーヌでドライビングすることはないだろう。ここで走るつもりはない」とまで述べ、チームの公式発表が完全に間違いであると強調。アルピーヌと契約を延長する意思がないことまで公言している。

本人は詳細を口にしていないが、イギリスやアメリカの専門メディアは“ピアストリの言葉からして、アルピーヌ以外のチーム行きが水面下で決まっているのではないか”と報じ、アルピーヌと袂を分かつことが不可避だとの見方をしている。

ピアストリは2001年生まれ、現在21歳のドライバー。オーストラリアのメルボルンで育ち、2020年にはF3にステップアップ。すると初年度から2勝をマークして、F3首位でシーズンを終えた。

翌2021年はF2にステップアップを果たし、6勝をマークして252.5ポイントを獲得。2位ロバート・シュワルツマンに60.5点差、3位チョウ・グァンユと69.5点差の大差でF2チャンピオンシップの頂点に立った。F1昇格に必要なスーパーライセンス取得条件をクリアしたものの、アルピーヌのレギュラーシートが空いていないことから、2022年シーズンはアルピーヌのリザーブドライバーを担当していた。

7月28日にセバスチャン・ベッテルが今季でのF1引退を表明し、その4日後にはフェルナンド・アロンソが、ベッテルの穴を埋める形で来季よりアストンマーティンに複数年契約で加わったことが8月1日発表されたばかり。

ピアストリはアロンソが抜けたことにより、満を持して2023年からレギュラードライバーに昇格するものだと思われていた。だがアルピーヌの公式発表を本人が完全否定。さらに、ピアストリ本人が「来季の契約を結んでいないし、アルピーヌで乗るつもりはない」明言していることから、水面下で異なるチームへの移籍が、既定路線となっている可能性は高いようだ。

果たしてアロンソの抜けた穴は誰が埋めることになるのか。また、アルピーヌレギュラードライバー昇格の道を放棄してでも、ピアストリが進みたいチームはどこなのか。その真相はまもなく明らかになりそうだ。

関連記事

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは？
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは？