2022年シーズンは第13戦ハンガリーGPを終え、サマーブレイク期間に入った。その一方でセバスチャン・ベッテルの今季引退発表から、立て続けに複数ドライバーの来季シートが決まり、2023年シーズンのシート動向についても注目が集まっている。
7月28日にベッテルが今季限りでの引退を表明。するとその4日後となる8月1日には、フェルナンド・アロンソの来季アストンマーティン加入が公式発表された。
アロンソの穴はリザーブのオスカー・ピアストリが埋めるものと思われたが、アルピーヌがピアストリのレギュラー昇格を発表した8月2日、ピアストリ本人がリリース内容を「合意がない」と完全否定。さらに「アルピーヌで来季走るつもりはない」と決別宣言まで飛び出す事態となった。
そして8月3日にはウィリアムズが、アレクサンダー・アルボンの来季残留を発表。さらに複数年契約を締結したことも明らかにしている。
アルボンの契約更新を受け、これで来季のレギュラーシートは20人中15人が内定する運びとなった。
■2023年各チームの確定済みシート
レッドブル:マックス・フェルスタッペン&セルジオ・ペレス
フェラーリ:シャルル・ルクレール&カルロス・サインツ
メルセデス:ルイス・ハミルトン&ジョージ・ラッセル
アルピーヌ:エステバン・オコン& ?
マクラーレン:ランド・ノリス&ダニエル・リカルド
アルファロメオ:バルテリ・ボッタス& ?
ハース:ケビン・マグヌッセン& ?
アルファタウリ:ピエール・ガスリー& ?
アストンマーティン:フェルナンド・アロンソ&ランス・ストロール
ウィリアムズ:アレクサンダー・アルボン& ?
この状況ながら、イギリス『Sky Sports』は「マクラーレンは契約を残しているダニエル・リカルドが離脱する可能性もある」として、ピアストリがマクラーレンに加わるシナリオを考察している。
「ノリスとリカルドの来季ラインナップはすでに確定的かとも思われていた。だが、リカルドの将来について大きな疑問も生じている。以前、マクラーレンはリカルドがチーム、及びF1から離脱しないとの声明を発表した」
「マクラーレン側はリカルドとの契約について、オプションが付いていることをほのめかしている。ただ、離脱条項を持っているのは、リカルド側のようだ。もしマクラーレンがピアストリを迎え入れるとしたら、リカルドが同胞の後輩にシートを譲るということになるかもしれない。その場合、リカルドはかつて在籍したルノーファミリーにセンセーショナルな復帰を果たすことになるだろう」
マクラーレンにピアストリが加わり、元ルノーのリカルドがアルピーヌに復帰となると、オーストラリア人ドライバー同士で入れ替わる構図となる。実際にピアストリはマクラーレン幹部と接近していると言われており、実現性は十分にありそうだ。
また、アルファロメオやハース、アルファタウリ、ウィリアムズなど、シートが1つ空いている他のチームについてもそれぞれ次のような見解を示した。
■アルファロメオ
現時点でバルテリ・ボッタスが複数年契約を締結している。一方でチョウ・グァンユはまだ来季のサインを交わしていない。
ただ、まだ確定事項ではないものの、中国人ルーキーは来シーズンもシートを獲得する方向に傾いていることは確かだ。
■ハース
今季2年ぶりにF1復帰となったケビン・マグヌッセンは複数年契約を結んだ。ミック・シューマッハが来季もマグヌッセンと並んでシートに収まる可能性は十分に高い。(ミックの貸出元である)フェラーリの意向も加味されるだろう。
■アルファタウリ
ピエール・ガスリーがすでに来季の残留を発表した一方で、角田裕毅の去就はまだ未定。レッドブルグループは若手にチャンスを与えることについて熱心だったが、角田は今季、より競争力を示している。他のレッドブルジュニアドライバーの中に、角田の立場を脅かす人物は今のところいない。
■ウィリアムズ
アレックス・アルボンが来季のシートを確保したものの、もう一つのシートは空くようだ。
だがそのシートが決まるまでにそれほど時間はかからないかもしれない。ニコラス・ラティフィが続投となることも十分にあるだろう。有力候補と見られるのはメルセデスのリザーブであり、フォーミュラE王者であるニック・デ・フリースだ。
デ・フリースのレンタルについては契約がスムーズに進まない可能性もあり、ピアストリも獲得候補のリストに引き続き残っている。
F2王者の動向が大きな注目ポイントに?
このように、まだシートが確定していない各チームの動向について、現状を伝えた。角田やシューマッハ、チョウ、ラティフィなどが残留となる可能性がある一方で、アルピーヌ離脱を明言したピアストリがマクラーレンに電撃加入となるのかが大きな注目ポイントとなる。
だが、契約を残しているリカルドが後輩ピアストリにシートを明け渡すことになるのかどうかは、ピアストリのマネージャーであり、リカルドにとっても兄貴分である同胞の大先輩マーク・ウェバー氏がキーマンになると見られる。
2019年のF2王者であるデ・フリースも来季シートに収まる可能性が高まっており、2021年のF2王者ピアストリとともに、チャンスに恵まれなかったF2王者が来季ようやくF1デビューを果たすことになるかもしれない。
サマーブレイク期間ながら来季シート交渉は水面下で大きく進んでおり、引き続き各ドライバー&各チームの動向が注目される。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月18日(金) ~19日(土) | 3月20日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月25日(金) ~26日(土) | 3月27日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 4月8日(金) ~4月9日(土) | 4月10日(日) |
第4戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月22日(金) ~ 23日(土) | 4月24日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月6日(木) ~7日(土) | 5月8日(日) |
第6戦 | スペインGP | 5月20日(金) ~21日(土) | 5月22日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月27日(金) ~ 28日(土) | 5月29日(日) |
第8戦 | アゼルバイジャンGP | 6月10日(金) ~11日(土) | 6月12日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月17日(金) ~ 18日(土) | 6月19日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月1日(金) ~ 2日(土) | 7月3日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 7月8日(金) ~9日(土) | 7月10日(日) |
第12戦 | フランスGP | 7月22日(金) ~23日(土) | 7月24日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月29日(金) ~ 30日(土) | 7月31日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 8月26日(金) ~ 27日(土) | 8月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 9月2日(金) ~3日(土) | 9月4日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 9月9日(金) ~ 10日(土) | 9月11日(日) |
第17戦 | シンガポールGP | 9月30日(金) ~10月 1日(土) | 10月2日(日) |
第18戦 | 日本GP | 10月7日(金) ~ 8日(土) | 10月9日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月21日(金) ~ 22日(土) | 10月23日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月28日(金) ~ 29日(土) | 10月30日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月11日(金) ~ 12日(土) | 11月13日(日) |
第22戦 | アブダビGP | 11月18日(金) ~ 19日(土) | 11月20日(日) |